福井県内から「世界の美食1000店」に2店舗 フランスの「ラ・リスト」 創始者ら福井の味を堪能
世界各国の優れた飲食店千店を紹介するフランスのランキング「ラ・リスト2025年版」に、福井県内から福井市中央3丁目の通称浜町の料亭「開花亭」と同市文京5丁目のすし店「鮨(すし) 十兵衛」が入った。ラ・リスト創始者で元駐日フランス大使のフィリップ・フォール氏や著名シェフらが10月24日に福井入りし、開花亭で福井の味を堪能した。 ラ・リストはフランス外務省の後援で2015年に創設。ミシュランガイドなど各国のグルメガイドやインターネットの情報を独自に分析し総合評価しており、世界最高峰のレストランランキングとも評される。開花亭は17年版の「sou―an」に続き2店舗目のランク入り。 24日夜はフォール氏のほか、ナポレオンも愛したパリの老舗レストランのオーナーシェフら仏料理界の巨匠、ラ・リスト国際諮問委員の大沢晴美氏ら関係者7人が開花亭を訪問。ふくいサーモンや熟成昆布、カブなど、福井の食材を使った料理と地酒を味わった。タイとみそを混ぜ込んで熟成したソースに関心を寄せ、何度も味わいを確かめて評価する一幕もあった。 開発毅社長は「sou―anは既存イメージと異なる店舗として立ち上げたが、コアな魅力は料亭の方にある。それが認められて良かった」と喜ぶ。「インバウンドの注目が東京や京都に集まる中、ここが出発点と思い、食における福井観光を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。 国内のリスト入りは約130店舗で、11月25日に正式なランキングが発表されるという。
福井新聞社