『虎に翼』伊藤沙莉のストレートな物言いが気持ちいい! 早くも寅子の法律家への第一歩が
猪爪家に下宿していた優三(仲野太賀)の謎が明らかに
気になっていた優三の謎も明らかとなった。早くに両親を亡くし天涯孤独の身となっていた優三(仲野太賀)。そんな彼を猪爪家は5年前に下宿させたのだった。優三は弁護士になるために大学で法律を学んでいたが、高等試験(司法試験)に合格することができず、昼間は帝都銀行で働き、夜は夜学で学ぶというハードスケジュールを送っていた。 はる(石田ゆり子)が親戚の不幸で香川・丸亀に里帰りすることになったため、その間の家事は寅子がすることになっていた。そんな矢先、優三の弁当を作り忘れてしまった寅子は、優三が通う明律大学に届けに向かう。 男ばかりが通う大学へ女性一人で訪れた寅子は、男子学生にからかわれつつも、無事に優三がいる教室にたどり着く。そこで学生が「婚姻にある女性は無能力者」と発言しているのを耳にした寅子は、思わず「はっ?」と大声を出してしまう。桂場から問い詰められ、怒られるのを覚悟したその時、穂高が現れ、寅子に対して「言いたいことがあれば、言いたまえ」と告げるのだった。これが寅子にとって法律家としての一歩となる。 所々で挟まれる尾野真千子による語り口と伊藤沙莉の歯切れのよい演技も相まって、テンポ感が心地いい。理不尽に対して勇気を持って立ち向かっていく寅子の生き様が今から楽しみだ。
川崎龍也