人間国宝・片岡仁左衛門 坂東玉三郎と昭和から上演を重ねる舞台で共演 「呼吸は、自然に合います」
人間国宝で歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さん(80)と坂東玉三郎さんが共演する「四月大歌舞伎」(26日千穐楽)が2日、東京・銀座の歌舞伎座で幕を開けました。 【画像】片岡仁左衛門 坂東玉三郎と18年ぶりに与三郎とお富で共演 二人が演目『於染久松色読販(おせめひさまつうきなのよみうり)』を初めて勤めたのは、昭和46年(1971年)にさかのぼります。ほれた男のために悪事を働く“悪婆”と呼ばれる土手のお六を玉三郎さんが、そして色気ある悪に満ちた喜兵衛を仁左衛門さんが勤めます。 上演を重ね当り役となった仁左衛門さんは「玉三郎さんとのコンビがこのときからスタートしたようなもので、思い出深いお芝居です」と話し「玉三郎さんのお六との呼吸は、自然に合います。強請りの場では、ちょっと間の抜けているところも見せます」と公演前に語っていました。
また、二人は演目『神田祭』で、粋でいなせな鳶頭を仁左衛門さんが、あでやかな芸者を玉三郎が勤める舞踊を披露します。公演前に玉三郎さんは「独特のさっぱりとした気っ風は、まさに江戸の粋。お客様にはその風情を楽しんでいただければと思います」と話していました。