【陸上】800m落合晃 衝撃の1分46秒54「狙っていた」高校新、U20日本新!!「可能性低くてもオリンピック狙う」/静岡国際
◇静岡国際陸上(5月3日/小笠山総合運動公園静岡スタジアム) 日本グランプリシリーズG1の静岡国際が5月3日に行われ、男子800mは落合晃(滋賀学園高3)が優勝した。 落合はU20日本記録も更新 800mの高校歴代、U20歴代10傑をチェック! 先に行われた女子800mで久保凛(東大阪大敬愛高)が優勝。男子でも高校生が躍動する。並み居る先輩たちを抑えて、勝ちきったのが落合。しかも、クレイ・アーロン竜波(当時・相洋高)が作った高校記録&U20日本記録を更新する1分46秒54という衝撃的なタイムをマークした。 記録については「狙っていました」。加えて、「日本選手権に一番合わせるために、大学生や一般の方と走る経験がしたかったので、チャレンジしました」と言う。 昨年10月のアスレチックス・チャレンジでも同じようなペースで走っていたこともあり、「焦ることなくプラン通り行けました」。この冬場でスピード、スタミナ面ともに強化でき、「余裕度もありました。特にラスト300mで前はかぶせられて動かなかったのですが、今回は残り100mで切り替えられる余裕があった」と充実の表情を見せる。 高1で学年別歴代最高の1分50秒19をマーク。昨年はインターハイも制し、1分47秒92まで記録を短縮していた。今年、最大のターゲットに置いたのはパリ五輪。「昨年、1分47秒が出た時、感覚的に1分45秒も行けると思いました。先生とも話して、可能性が0.0何%の確率かもしれないけど、日本記録(1分45秒75)とパリ五輪にチャレンジすることが大切だと頑張っています」。 小柄な身体に無限の可能性を秘める若きホープは、果敢にオリンピックシーズンを戦い抜く決意をみなぎらせている。
月陸編集部