【MLB】 コミッショナーが会見 2026年にもストライク判定へのチャレンジ導入へ レイズの球場問題も
日本時間11月21日、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドはレイズの球場問題、エクスパンション、ストライコールへのチャレンジシステム(ABS)の導入などについて記者会見でコメントした。 レイズの新球場計画が暗礁に乗り上げつつある。レイズは10月のハリケーンによって本拠地トロピカーナ・フィールドが2026年まで復旧不可の被害を受け、来季の仮本拠地を探していた。レイズは先日、ヤンキースのスプリングトレーニング施設であるジョージ・M・スタインブレナー・フィールドで来季のホームゲームを行うことを発表したばかりだが、今度は2028年にトロピカーナ・フィールドの跡地に開場予定の新球場計画が破綻の危機を迎えている。 マンフレッドは「私たちはタンパベイのファンに尽力している。この都市圏で起こったこと全てを考慮すると、私たちは現在タンパベイのフランチャイズに集中していると思う」とレイズ移転の可能性を現段階では否定するようなコメントを残した。ただ、「2年目(2026年)になると、トロピカーナが修理されない限り、明らかにまた暫定的な取り決めが行わる。暫定的な取り決めの2年目には、恒久的な球場をどうやって確保するかという計画が必要だと思う」ともコメントしており、来季中にもタンパベイの野球の将来は大きく動くことになりそうだ。 また、マンフレッドは30球団からのエクスパンション(拡張)を公約としてきた。新球場問題を抱えるレイズ、アスレチックスの状況が改善しない限り、エクスパンションは行わないと明言してきたが、同氏は2029年1月の任期までにエクスパンションの決断を下すことを見込んでいる。アスレチックスのラスベガスにおける新球場計画については「世間では疑念が残っているようだが、(アスレチックスのオーナーである)ジョン・フィッシャー氏はこの計画に全力で取り組んでいる」と、予定していた2028年の新球場開場に楽観的なコメントを残した。 そして、自動ボール・ストライク・チャレンジシステム(ABS)を2025年のスプリングトレーニングから試験導入する見込みだという。同氏によれば、ABSは早ければ2026年にもMLBで導入される。「春季トレーニング中にABSテストを実施し、メジャーリーグの選手全員にチャレンジシステムがどのようなものになるかを知る有意義な機会を提供するつもりだ」とし、2年後の導入に向けて動きを加速させるつもりだ。