佐藤允彦、ソロ・ピアノ集『Palladium Explosive』(爆発性パラジウム)を発表
ジャズ・ピアニストの佐藤允彦が、ソロ・ピアノ集『Palladium Explosive』を11月20日(水)にリリースします。 本作は、代官山の喧騒を離れた猿楽橋の袂にある小さなジャズ・バー「LEZARD(レザール)」にて2023年1月9日、10日、4月3日に録音されたもの。LEZARDでは、その30周年を機にピアノが入れ替わっており、低音が伸び、高音が輝き、大きくパワーアップしています。 ピアノの選定にも関わった佐藤允彦が奏でたのは、自作曲の数々とモーリス・ラヴェル、セロニアス・モンクのカヴァー。佐藤自身が「ごく初期の作として好評を得たPalladiumが私の代表作として語られ続けることを断ち切るために爆薬を仕込んだ」と言う「Palladium Explosive」やハーヴィー・メイソンとの想い出の「Salamander」、デイヴ・リーブマンとの「Moth Ball」、エディ・ゴメスとの「風紋」、横浜Jazz Isでの「Epistrophy」、1986年に制作され、もとは尺八とピアノのための曲にインプロヴィゼーションのモティーフを重ねた「Bamboo Shoots」など、長いキャリアから紡がれる名曲たちが、美しく立体的なピアノの音色で味わうことができます。 [コメント] 名曲〈パラジウム〉の現在形も含めて、佐藤允彦が過去と現在を繋ぎ、未来まで俯瞰する。 キャリアを代表するソロ・ピアノ集がここに完成した。佐藤は、これで過去と決別できるのか? ――小川隆夫