【速報】大阪・吉村知事が万博の”出禁発言”を撤回「これは言い過ぎたと思います。玉川さんに謝罪申し上げます」
大阪府の吉村知事は10日、これまで撤回しないとしてきた、万博へのいわゆる「出禁発言」について、撤回することを自ら明らかにしました。 「僕自身の発言について振り返って考えて、これはいくら政治集会の場だったとしても言い過ぎたと思います。この点については撤回して、玉川(徹)さんに謝罪を申し上げます。」(吉村洋文知事) 「出禁の権限はないにしても、万博を作っていく立場にありますし、(発言の場が)政治集会にしても不適切で間違っている発言で撤回して謝罪したい」と記者らに向かって話しました。
「見たいって言っても、禁止って言ったろうかなって」
吉村氏は、万博協会の副会長も務め、大阪維新の会の代表も務めます。先月23日、大阪府茨木市で市民向けに開催された大阪維新の会の集会で、あるテレビ番組やコメンテーターについて、以下のように発言していました。 (大阪維新の会 吉村洋文代表)「(万博を)今批判するのはいいけど入れさせんとこうと思って」「(会場に)入れさせてくれ(大屋根リングを)見たい」って言っても「禁止」って言ったろうかなって」 これに批判が出たあとも、吉村氏は発言について、「自身に出入り禁止の権限はない」などと述べ、撤回しない考えを示していました。
吉村知事 質疑での主な内容
――撤回に至った経緯は? 自分なりに振り返って、考えたうえでの意見です。政治的な発言は自由、という考えは変わっていないんですが、やはり言い過ぎで良くなかった。 ――ひとりで考えたのか、周囲の声か? この間いろいろな意見がありました。僕なりにも考えたうえでよくないなと考えた。その場ではそういう発言はしましたけれど、世に出てそこの部分をとらえると、良くない発言だった。 ――そもそも発言の意図は? 意図は変わらない。万博に批判的な意見や課題を指摘することは報道機関として当たり前だと思っています。ただ万博には賛否があって、技術者や科学者、海外、いろいろな賛成する意見や、課題解決にチャレンジしている人もたくさんいる中で、報道機関はある程度は公平に論じてほしいという思いです。 そのうえでの発言は変わっていませんが、「出禁にしたろかな」という言い方はよくなかったと思います。言い方としては良くないと改めて思います。背景にある考え方は今もあるんですけれど、言い方は良くなかったと思います。