シーズン4打点→CS6打点でMVP 後輩の台頭にも貫いた“信念”、救われた三浦監督の言葉
山本&伊藤光が離脱も…三浦監督も最敬礼「安心して任せられる」
とはいえ、気持ちが沈むときもあった。夏場のとある日、久々のスタメンマスクでチームを勝利に導いたが、翌日はまたメンバー表に名前がなかった。打撃練習前、歩み寄ってきた三浦監督から声を掛けられた。「当分また(山本)祐大で行くけど、昨日みたいに必ず力が必要だから頼む」。モヤモヤがスッと晴れ「モチベーションのひとつになった」と感謝した。 そんな指揮官は「(山本)祐大がメインで被っているときでもしっかり変わらず準備してくれたから安心して任せられるし、投手陣を引っ張っていってくれている」と働きぶりに最敬礼だ。リードだけではなく、19日の第4戦では“今季1号”。シーズンでは0本塁打、4打点だったが、阪神とのファーストステージ第2戦でも2安打5打点と大暴れするなど、CS7試合連続安打とバットでも存在感を示した。 「やられたら仕方ないと腹を括っていました。厚かましい話ですけど、3位からここまできた。追われる方が嫌だと思うし、そういう気持ちの持ち方で甲子園(ファーストステージ)からやってきたので。失うものはない」と戸柱。“最強の挑戦者”として、次は7年ぶりの日本シリーズに挑む。
町田利衣 / Rie Machida