ドラクエ、沙羅曼蛇に桃太郎伝説も!? 「実アニメ化されていた」意外なファミコンゲーム
■『桃太郎電鉄』を生んだ『桃太郎伝説』もアニメ化
1987年10月26日にハドソンから発売されたRPG『桃太郎伝説』もアニメ化されたファミコンゲームだ。 同作からは『桃太郎電鉄』シリーズがスピンオフとして誕生し、2023年11月に『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』が発売されるなど、今でも高い人気を誇るゲームシリーズとなっている。その一方、元祖である『桃伝』もまた、当時の子どもたちには人気の高いソフトだった。 その『桃太郎伝説』だが、1989年10月からテレビ東京系で『桃太郎伝説 PEACHBOY LEGEND』と『PEACH COMMAND 新桃太郎伝説』というタイトルでアニメ化されていた。 昭和時代の『桃太郎』シリーズといえば、『週刊少年ジャンプ』の読者投稿ページである『ジャンプ放送局』のイラストで知られる“どいん”こと土居孝幸さんが手掛けた、コミカルで親しみやすいキャラクターデザインが特徴。テレビアニメも土居さんが原案を考えており、ゲームとは若干デザインが異なっているものの、まさに『桃伝』なキャラたちだった。 アニメのメインスポンサーであるタカラ(現在のタカラトミー)からも玩具が発売されたため、「変化テクター」と呼ばれる甲冑を身にまとって戦ったり、お供のキャラには変身や合体するなどプラモデルを意識したアニメオリジナル設定があったのも特徴的だった。
■原作ファン必見の『沙羅曼蛇』
1986年にアーケードゲームとして誕生し、1987年にファミコン版も発売されたコナミの名作シューティングゲーム『沙羅曼蛇』も、なんとアニメ化されている。 スタジオぴえろ(現・ぴえろ)によって1988年に制作され、OVA全3巻で展開。タイトルには『沙羅曼蛇』とあるが、第2巻は『グラディウス』、第3巻は『グラディウスII -GOFERの野望-』をモチーフにしており、ゲーム『沙羅曼蛇』をモチーフにした物語は第1巻に収められている。 ゲームの『沙羅曼蛇』は、性能限界に挑戦した猛るプロミネンスが特徴で、OVAでもそのプロミネンスを彷彿させるシーンが描かれている。さらに、BGMも原作の音楽がアレンジされて使用されており、ゲームファンにとっても見応えのある内容となっている。 その他にも、国民的RPGである『ドラゴンクエスト』シリーズを原作にしたアニメ『ドラゴンクエスト』が思い出に残っているというファミコン世代は多いのではないだろうか。ファミコンゲームには、まだまだアニメ化の可能性が高い作品が眠っていそうだ。
林田祐太郎