線路の部品「レールボンド」持ち去り、被告「間違いありません」…山口地裁支部で初公判
JR西日本の線路から銅製の部品「レールボンド」が持ち去られた事件で、窃盗罪に問われた山口県宇部市、建設作業員の被告(21)の初公判が3日、山口地裁宇部支部(新田浩志裁判官)であった。被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。 【地図】レールボンドが切断されていた区間、場所
事件を巡っては、同市の自営業の男(28)、同市の自動車販売業の男(22)、福岡県粕屋町の建設作業員の男(22)、宇部市の会社員の男(22)の4被告も同罪で起訴されている。公判が開かれたのは今回が初めて。
起訴状によると、宇部市の建設作業員の被告は3被告と共謀し、2月9日午前0~3時55分頃、宇部市のJR宇部線・居能駅構内などの線路に取り付けられたレールボンド118本(約76万1200円相当)を切断して盗んだとされる。
検察側は冒頭陳述で、宇部市の建設作業員の被告が会社員の被告から「小遣い稼ぎでレールボンドを盗みに行こう」と誘われ、自動車販売業の被告らの指示の下、工具を使ってレールボンドを切断したと主張。自営業の被告がスクラップ会社に約7万円で売り、7000円ほどを報酬として受け取ったと述べた。さらに自動車販売業の被告と自営業の被告が下見をしたうえで会社員の被告らに犯行現場を指示し、盗んだレールボンドを拠点のアパートまで運ばせていたことも明らかにした。