【福岡ボート(サマータイム)一般】石渡翔一郎 期末まで一気にペースを上げる
<15日・福岡ボート・初日> どん底からはい上がる。石渡翔一郎(21)=東京=は初陣となった初日4Rで、まさかの6着スタート。5号艇ながら6号艇の金子順一が前付けに出たことで6コース発進となったことが、大きく響いてしまった形だ。 とはいえ、「ここから上げていきます」と気持ちはなえていない。それもそのはず。肝心要の機力には手応えを得ているからだ。「足は悪くないどころかむしろいい。展示タイム通りで伸びは強めです」。このパワーがあれば何とかなる。機力に気力もみなぎっている。 やる気の理由はそれだけではない。成績を上げなければならない確固たる理由があるからだ。「何としても勝率を上げてA級になりたい。F休みは消化したので、ここから期末まで一気にリズムを上げていきたい」 現在勝率(5月~)は5.11。初のA級昇格は手の届く位置にあるだけに、このまま終わるつもりは毛頭ない。「福岡は初めて来た前回(昨年12月)は水面のイメージが悪かったけど、今回は前回と全く違う。水面が良くて乗りやすいし、今回はやれると思う」。石渡鉄兵ジュニアというバックボーンはもちろん、逸材ぞろいで評判の131期で在所勝率1位&卒業記念チャンプに輝いた一番星。スターの階段を駆け上がるためにも、まずはA級の称号を取りに行く。(森 大輔)