白洲迅、幅広い役柄で多くの作品に出演!高校生役からDV夫、冷凍された遺体にも…「ああいう役柄は楽しい」
冷凍庫の中の遺体に
連続ドラマの主演をはじめ、出演作品も多く演じる役柄の幅も広い白洲さん。 2021年には『私の夫は冷凍庫に眠っている』(テレビ東京系)でDV男・亮と、亮の双子の弟・奏の二役を演じた。主人公の夏奈(本仮屋ユイカ)は結婚式を控えているが、婚約者・亮のDVに耐え兼ねて彼を殺してしまう。夏奈は亮の遺体を物置の冷凍庫に入れておくが、翌朝何事もなかったように亮(奏)が蘇って…という展開。 「双子だけど性格がまったく違うという設定だったので、あのような設定はやっぱり楽しいですね。狂気というか、ああいう役柄は楽しいですし、あの作品に関しては、監督の御法川(修)さんがすごく役者ファーストで。でも、譲れないところは譲らない。世界観をとても大事にする方だったんです。 僕らが住んでいるお家がとても印象的だったと思いますが、本当にお住まいになられている方のお家をお借りして撮影していたんです。骨董商をやっている方のお家で、そのまま全部お貸しいただいて。だからこそ、ああいう雰囲気を作ることができたんだと思います」 ――とてもステキな雰囲気の洋館でしたね。 「はい。ライティングにもすごくこだわっていて、音楽も含めですけど、とても印象に残っている作品です。千葉とかで撮影させてもらっていたのですが、結構みんなで泊まり込みでやらせてもらったので、地方ロケみたいな感じですごく気持ちを没入して作ることができた作品でした」 ――DVのシーンもありましたね。 「そうですね。(本仮屋)ユイカさんが体当たりで、すごく役にのめり込む方だったからこそ、生半可な気持ちじゃ相対することができなかったし、一緒に寄り添うこともできなかったので、全力を出すしかなかったという、その結果でしたね」 ――迫力ありましたね。白洲さんは二役で殺されて冷凍遺体にもなって。 「あれは大変でした。撮影したのは真冬だったんですけど、死体のときは基本的に裸だったので。しかも最近の若い子にはわからないかもしれないですけど、駄菓子屋さんにあるようなアイスクリームの冷凍庫に本当に入ったんですよ。さすがに電源はオフにしていましたけど(笑)」 ――電源を切っていても冷たそうですね。 「それが逆にあの中はあったかかったんですよ(笑)。入ったときは冷たいけど、狭いから自分の体温で温まるんです。とても印象に残る作品でしたね」 ――とても美しい死体で印象的でした。 「ありがとうございます。特殊メイクは結構時間がかかりました(笑)」 同年、白洲さんは過去のトラウマから恋に本気になれない青年・向坂拓己(白洲迅)と、不器用だがまっすぐな純真女子・野田蔵なほ(横田真悠)が織りなす恋を描いたドラマ『どうせもう逃げられない』にも主演。 ――向坂のキャラクターは演じられていかがでした? 「ピュアなんだけど、すごく不器用な生き方しかできないんだなあって。過去のトラウマが関係しているのですが、それにしても不器用な男だなと思いました。でも、そんな拓己のような面倒臭い男をピュアだけど芯の強いなほが立ち直らせていく。その変化を大切に演じました」 連続ドラマに立て続けに出演している白洲さん。2022年には、『個人差あります』(東海テレビ・フジテレビ系)に主演(夏菜、新川優愛とトリプル主演)。ある日、突然外見が女性に変化した夫という難役に挑んだ。 次回はその撮影エピソード、映画『向田理髪店』(森岡利行監督)、2024年5月7日(火)に幕を開ける舞台『ハムレット』も紹介。(津島令子) ヘアメイク:持田洋輔 スタイリスト:Ryo Matsuda 衣装:ブルゾン・シャツ(メゾン キツネ)、パンツ(アバハウス)、靴(アルフレッド・バニスター)