【MotoGP】2位表彰台マルケス、自信深める「第二の人生の始まりだと期待!」ドゥカティ陣営移籍は大成功へ
マルク・マルケスはMotoGP第4戦スペインGPの決勝で優勝争いの末、2位を獲得。グレシーニ移籍後、初めて決勝レースで表彰台を獲得した。彼は自信を取り戻しつつあり、第二の人生の始まりになることを期待している。 【動画】マルケスVSバニャイヤ、接触しつつの激しいバトル|MotoGPスペインGP スペインGPでマルケスは予選から、ドゥカティ陣営移籍後初のポールポジションを獲得する速さを発揮。スプリントレースではレースをリードしている最中に転倒してしまったが、かつて見せた速さが戻ってきているようだった。 そして決勝レースでは、その予感が現実に。現在2連覇中の王者フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)と優勝を巡る激しいバトルを展開した末に、2位を持ち帰った。 ドゥカティのマシンへの適応を終えつつあるマルケス。彼にとって今回の表彰台は、2020年に同じヘレス・サーキットでクラッシュし大怪我を負ったことから始まった苦しい悪夢を終わらせ、第二の人生に向かう重要な結果になったと感じていられるようだ。 「4年前、僕の悪夢が始まったんだ」とマルケスはMotoGP.comのAfter the Flagに語った。 「本当にタフな時期だった。でも、今から僕の第二の人生が始まることを期待しているよ!」 「(ここ数年が)悪夢だったというのは紛れもない事実だし、今もあのネガティブな瞬間から抜け出していないのもまた事実だ」 「だけど一歩一歩僕たちは前向きになって、そして良い知らせも入ってきている」 「周囲の人達や、支えてくれている全ての人達、そして僕の決断を尊重してくれたホンダや、今年乗る機会を与えてくれたグレシーニとドゥカティといった皆に感謝したい」 「楽しんでいるし、ハッピーだ。ハッピーなら、僕は速いんだ」 なおマルケスはアメリカズGP決勝での転倒や、スペインGPスプリントレースでも転倒とアクシデントが続いたことで、”肩の荷が重かった”のだとも明かしている。 「知ってのとおり、僕がそこにいれば、ショーがある」 「常に僕は努力してきた。どん底から来たんだから、どこから来たかは関係ない」 「レースについて言えることは、序盤5周で小さなミスがあった。僕も人間だし、昨日のミスはかなり重く肩にのしかかっていたんだ。それでかなり固くなっていて、Moto2でクラッシュが多発していたこともあって、注意深くなっていた。そのせいで何人かに追い抜かれてしまった」 「だけど今日は表彰台に上がって、また転倒を繰り返さないようにすべき1日だったんだ。3レース連続でクラッシュするなんて、ライダーとしても大きな出来事だからね」 「そういう状況でも僕はトライしたんだ。でもスピードはあったし、凄く良かったよ」 「(VR46のマルコ)ベッツェッキを抜いて前が開けると、バイクは信じられないほど素晴らしかった。とても速く乗れていたし、流れるように走ってペッコ(バニャイヤ)を捕まえた」 「最初に仕掛けた動きは、レースに勝つためのものだった。でも彼もアグレッシブにディフェンスしてきた。いい意味でね」 「これがレースだ。彼は手札を上手く使ったよ」 「もう1周彼の後ろで走ったところ、フロントタイヤの温度が上がってしまって、ブレーキングで攻めるのが難しくなってしまった。だけど、ラスト2周での彼の速さには、驚かされたとも言っておくべきだろう」
Lewis Duncan