好悪両材料が混在する日本株市場で上値余地十分の3銘柄
植田和男総裁が率いる日本銀行の政策決定次第で、日本株相場は波乱の展開も想定される(写真:ブルームバーグ)
日経平均株価が前日比で600円を超える大幅下落となった10月26日から一転、翌27日は自律反発期待の買いが入り、一時は前日比400円を超える値上がりとなった。ただ、来週に予定されている日米の金融当局による政策決定会合を前にして、大引けにかけて買いが手控えられた。 来週(10月30~11月2日)は、7~9月期の決算発表が本格化する中で好業績銘柄への買いが顕在化する可能性もある。他方、前述の日米両国における金融政策決定会合の内容を株式市場がどのように受け止めるかによっては、波乱の展開も想定される。 10月31日~11月1日のFOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)については「利上げ見送り」との見方が優勢。一方、日本銀行の金融政策決定会合ではイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)の修正観測が根強い。日銀の金融政策が「現状維持」ではなかった場合、短期的に波乱となる可能性がある。 来週の日経平均の想定レンジは3万0500~3万1400円とする。
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冨田 康夫