今年入社したＡＢＣテレビの中村想人アナ（左）と大石紗椰アナ

　ABCテレビに24年に入社し、今月19日にデビューする大石紗椰（23）、中村想人両新人アナウンサー（23）が17日、取材会に出席。意気込みを語った。 　２人とも出身は東京。アナウンサーの夢をかなえるため、大阪の地を選んだ。大阪の人情味は日々実感しており、大石アナは先日、コンタクトデビューをするために眼科へ行ったところ「人生の大先輩のおじさんたちがコンタクトを入れる練習を手伝ってくれた」という。「目ぇ開けて！あとちょっと！」などと応援されたかいあって何とかコンタクトを入れることに成功した大石アナは「最後にハンカチのプレゼントまでもらいました。距離の縮め方がすごいんです」と聞きしに勝る大阪のオジさんパワーに圧倒された。 　一方の中村アナも近所のクリーニングに数回行っただけで、店員の“お姉さん”は大阪の母を買って出てくれているという。お店へ行くと「お、東京の想人くんやん」とファーストネームで呼び、「布団とかは10月に出した方が安いよ－」「シャツはこの期間がええよー」などとお得情報を逐一教えてくれるという。「東京では経験したことがないことばかり」と目を丸くした。 　どちらかというと“大物感”があるのは大石アナ。小学校時代から周囲も認めていたようで「お茶碗8杯のごはんを食べたことも」あり、給食の時間には「おかわりのじゃんけんに参加した」ため“どすこい大石”というニックネームがついた。度胸もあって「先輩たちがすごすぎて、こんな大変なことできるのかな？と入社した時はずっと思っていました。でも、あこがれるのはやめましょう！です。ABCといえば大石と言われるように頑張りたい」と、ドジャース大谷の名言を引用して大きな夢を語った。 　一方の中村アナは対照的にストイックでバリバリの体育会系。小学生のころからボクシングを始め、高校2年の全国大会では準々決勝に進出した。だが、「得意のパンチが一発も当たらずRSC（レフリーストップ　コンテスト）負けした」ことでボクサーの道を断念。大学時代はボート部に入り、32人部屋で年間300日の合宿を経験した。そんな令和の若者とは思えない過酷な学生時代を過ごしたこともあって「根性と体力を今後のアナウンサー生活に生かしていきたい」と意気込んでいた。 　2人は19日のABCテレビ「おはよう朝日です」（月～金曜前5・00）、ABCラジオ「おはようパーソナリティ小縣裕介です」（月～金前6・30）に出演。その後、同局ラジオニュースで“初鳴き”する。 　◇大石紗椰（おおいし・さや）2000年（平12）8月15日生まれ。東京都狛江市出身の23歳。青学大から24年にABCテレビに入社。趣味はアニメ、お笑い。特技は琴。兄はお笑いコンビ「鬼ぷりん・」の大石。 　◇中村想人（なかむら・そうと）2001年（平13）5月20日生まれ。東京都三鷹市出身の23歳。慶応大から24年にABCテレビに入社。趣味は裁判傍聴、新聞を読むこと。