【イベントレポート】「新時代」「Habit」「私は最強」が「NexTone Award」受賞、特別功労賞は坂本龍一
著作権等管理事業を行うNexToneのアワード「NexTone Award」の授賞式イベントが、本日4月17日に東京・EX THEATER ROPPONGIで行われた。 【画像】「新時代」「私は最強」が収録されている「ウタの歌 ONE PIECE FILM RED」ジャケット 「NexTone Award」はNexToneが2017年に創設したアワード。毎回、前年のNexTone管理作品の著作権使用料分配実績からGold Medal、Silver Medal、Bronze Medalの各賞、大きな実績と話題を創出した作品やアーティストの中から特別賞を選出し、著作者および音楽出版社を表彰している。 今年の授賞式は藤井隆と上田まりえの司会のもと進行。Gold Medalには中田ヤスタカが作詞作曲した、Adoの「新時代」が、Silver MedalにはSEKAI NO OWARIの「Habit」が、Bronze Medalには大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)提供によるAdo「私は最強」が選ばれた。「新時代」「私は最強」はともに2022年公開の映画「ONE PIECE FILM RED」の劇中歌として制作されたナンバー。この2曲の受賞に際しては、音楽出版社であるフジパシフィックミュージックの立本洋之代表取締役社長がステージに上がり、制作に携わったアーティストやクリエイターたちへの感謝の思いを伝えた。 「Habit」のSilver Medal授与の際は、マネジメント会社兼音楽出版社TOKYO FANTASYのスタッフがFukaseとNakajinのメッセージを代読。2人は文章で「このたびSilver Medalを受賞させていただき光栄に思います。マイナーキーの楽曲なので本来であればシングルにはなりづらく、ミュージックビデオも撮らない楽曲『Habit』がここまでブレイクするとは考えてもみませんでした。SEKAI NO OWARIは優しく背中を押す楽曲だけでなく、『Habit』のように優しくない言葉で背中を押す楽曲も作り続けてきました。これからも変わらず、どちらの曲もSEKAI NO OWARIの作品として届けていければと思います」と反響の手応えを明かす。 特別賞は星街すいせい、特別功労賞は昨年亡くなった坂本龍一が受賞。星街すいせいはコメント動画でイベントに参加し、「バーチャルアイドルなのでパフォーマンスがどうしても画面を通してのものになってしまうのですが、そんな中でもできることを模索していく毎日でした。いろんな方々の支えもあり、たくさんの挑戦をしてきました。いろんなことに挑戦していくことで、私たちのようなバーチャルなアーティストがさらに世界に浸透していったら、そんな未来が実現したらとても楽しそうだと個人的には思っています。これからも音楽を通して新しい世界を切り開いていくためにがんばります」と意気込みを述べる。また今年新設されたYouTube賞にはOrangestarが、国際賞にはアトラスサウンドチームが選出された。 各賞の発表の間には、シンガーズハイ、Dannie May、KOHAKUといった気鋭のアーティストたちがステージへ。オープニングアクト出演をかけたオーディション企画を勝ち抜いたスリーピースバンドKOHAKUは開場中にフレッシュなパフォーマンスを披露し、Dannie Mayは鮮やかな照明演出とともに観客を巻き込みながらエネルギッシュなステージを展開。ライブアクトのラストを飾ったシンガーズハイはエッジの効いた攻撃的なサウンドでバンドの勢いをオーディエンスに印象付けた。 ■ 「NexTone Award2024」受賞作品・アーティスト □ Gold Medal 作品名:新時代 著作者:作詞・作曲 中田ヤスタカ 音楽出版社:株式会社フジパシフィックミュージック アーティスト:Ado □ Silver Medal 作品名:Habit 著作者:作詞 Fukase / 作曲 Nakajin 音楽出版社:株式会社TOKYO FANTASY アーティスト:SEKAI NO OWARI □ Bronze Medal 作品名:私は最強 著作者:作詞・作曲 大森元貴 音楽出版社:株式会社フジパシフィックミュージック アーティスト:Ado □ 特別賞 アーティスト:星街すいせい □ 特別功労賞 アーティスト:坂本龍一 □ YouTube賞 作品名:Surges 著作者:作詞・作曲 Orangestar 音楽出版社:株式会社ドワンゴ アーティスト:Orangestar(feat.夏背&ルワン) □ 国際賞 アーティスト:アトラスサウンドチーム(喜多條敦志、小塚良太) ※記事初出時、本文とキャプションの一部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。