女子で福岡・自由ケ丘が初の都大路 1区のエースが区間賞【全九州高校駅伝】
男子第77回、女子第36回全九州高校駅伝(西日本新聞社など後援)が16日、宮崎県西都市の宮崎県高体連駅伝コース(男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)で行われ、男子は大牟田(福岡)が2時間3分25秒の大会新記録で3大会ぶり25度目、女子は神村学園(鹿児島)が1時間7分58秒で8大会連続12度目の優勝を飾った。 ■福岡県大会前に3年生が作ったお守り【写真】 今年の全国高校駅伝(12月22日、京都)から、各都道府県代表に加え、これまで5年に1度の記念大会で設けられていた地区代表が男女ともにでき出場枠が拡大。九州は北九州(福岡、佐賀、長崎、大分)と南九州(熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)のトップが地区代表となり、北九州代表には男子7位の福岡第一、女子8位の自由ケ丘(福岡)、南九州代表には男子3位の宮崎日大、女子4位の鹿児島が都大路の出場権をつかんだ。 ◇ ◇ ◇ 初出場の全九州大会で、都大路への初切符もつかんだ。「選手全員が冷静に走れたことがよかった」。自由ケ丘の藤脇友介監督は、目を潤ませながら相好を崩した。 福岡県予選では筑紫女学園に続く2位。全国高校駅伝は今年から地区大会代表の出場枠が新設されるため、今大会に懸けていた。特にエースで1区の川西みち(3年)が区間賞の走りで勢いづけた。「区間賞は目標にしていた。後輩たちにいい流れを持っていけたのはうれしい」。1、2年生のみで構成した2区以降をもり立てた。 「このチームは川西が中心。他の3年生が調子が上がらない中、先輩たちを都大路へ連れて行きたい思いがつながった」と藤脇監督。川西も県大会3週間前にマイコプラズマ肺炎に感染し本調子ではなかったが、ここ2週間で調子を上げた。川西は「(県大会は)不安があったが、今回はしっかり練習を積むことができて、自信を持ってスタートラインに立つことができた」と胸を張る。 県大会前、3年生5人全員で部員たちに手作りのブレスレットをプレゼントした。レース後、選手たちは腕にはめた〝お守り〟の輪を作って喜んだ。川西にとって駅伝の全国大会は、永犬丸中3年で出場し区間賞を獲得した都道府県対抗女子駅伝以来。「区間賞を視野に入れながら上位でたすきをつなぐ」。頼もしいエースが都大路での快走を誓った。(浜口妙華)
西日本新聞社