『LOGAN/ローガン』監督、マルチバースに難色 ―「ストーリーテリングの死だ」
映画『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)や『LOGAN/ローガン』(2017)のジェームズ・マンゴールド監督が、映画において複数の世界を構築する手法である“マルチバース”に難色を示した。 『LOGAN/ローガン』監督、マルチバースに難色 ―「ストーリーテリングの死だ」 最近では、『LOGAN/ローガン』で犠牲を払ったウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のマルチバースによって、新作『デッドプール&ウルヴァリン』で復活していた。 マンゴールドは、ティモシー・シャラメがボブ・ディランを演じる新作伝記映画『A Complete Unknown』を監督。米『Rolling Stone』に、新作でホアキン・フェニックスがジョニー・キャッシュ役(マンゴールド監督の『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』に主演)を再演しているか問われると、「私はマルチバースはやらない」と語った。 「私はホアキンを愛しているが、彼は30歳ではない。マルチバースを構築することが嫌いな私が、この業界で仕事をしていること自体、奇妙だ。マルチバースは、ストーリーテリングの敵であり、死を意味すると思う。目の前で展開するストーリーよりも、レゴブロックがどうつながっていくかの方が人々にとって興味深いんだ」 そして、「私にとってのゴールは、『この作品、そしてこの登場人物のユニークなところは何か』ということ。他の映画や、隠れた小ネタについて考えさせるようなことはしない。映画は、感情的なレベルで動いてほしい」と続けた。 観客の関心を引くために、他の映画に関連した小ネタや、キャラクターのクロスオーバーを盛り込んだりするシリーズは珍しくない。2021年の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、トム・ホランド、アンドリュー・ガーフィールド、トビー・マグワイアが演じる3人のスパイダーマンが登場した。 ※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。