開幕戦圧勝のレッドブル「アドバンテージは見た目ほど大きくない」と主張。メルセデス代表は同意せず
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1開幕戦バーレーンGPで圧倒的なパフォーマンスを発揮。チームメイトのセルジオ・ペレスに22.4秒、フェラーリのカルロス・サインツJr.に25.1秒差をつけて優勝した。 【F1ハイライト】F1開幕戦バーレーンGP決勝 レッドブルのレースペースにおけるアドバンテージの大きさは、僅差の予選から今年はより接戦になることを期待していたライバルにとっては打撃となった。 しかし、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、バーレーンGPでは敵チームと異なるタイヤ戦略を採っていたため、明確な状況を把握できず、歪んだ印象を与えたと考えている。 「たった1回のイベントではあまり多くの情報は読み取れない。なぜならサーキットの性質や気温も影響するし、我々はレースに新品のソフトタイヤを持ち越せたという事実があるからだ」 「他のチームがそうしなかったことに驚いた。おそらく終盤のスティントが”歪んで”しまったと思う。それでも、圧倒的な走りを見せてくれたし、最高得点を獲得できたのは素晴らしいことだ」 ホーナー代表が見た目よりもライバルたちと接近していると考えているにも関わらず、有力なライバルたちは異なる意見を持っている。 メルセデスのトト・ウルフ代表は「マックスは別リーグどころか、別の銀河系にいると思う。パフォーマンスは並外れている」と語った。 レッドブルが全レースを制することを示唆していると思うかと尋ねられ、ウルフ代表は次のように答えた。 「残念ながらそうだ。彼のパフォーマンスレベルは本当に強いと認める必要がある」 ホーナー代表は、レッドブルのリードが全戦優勝を狙えるほど大きいとは考えておらず、バーレーンGPは実際の状況よりも大きな脅威をライバルに示していると考えている。 「もっと楽しんでもらえるレースでなかったことは残念だが、それはチームが仕事をし、信じられないようなマシンを作り上げた結果だ」 「1レースしかサンプルがない。だから、特定の路面、特定のコンディションで行なわれるこの1レースから得られた何かを鵜呑みにすることはできないと思う。私はこの仕事を長くやってきているので、1つのレースから多くの結論を導き出すことはできない」 「素晴らしいスタートだし、この瞬間を楽しんでいる。でも、シーズンは長いし、様々な開催地、様々な挑戦、様々なコンディションがある」 「テストでは、(ライバルが)より近づいていることがわかった。今週末はうまくいった。正しいタイヤでレースに臨んだ。2台のマシンで完璧なレースを展開し、素晴らしいフィニッシュができた。でも、このまま収束していくと思う」
Jonathan Noble