福島高専学生寮に新しい食堂が完成 名称は「柊食堂」、広々交流スペースも 福島県いわき市
福島県いわき市にある福島高専の学生寮の新たな食堂が完成した。寮生の胃袋を支えながら、共用スペースとして学生同士の交流も促す。24日、現地で竣工(しゅんこう)式を行った。 福島高専の学生寮は「磐陽寮」と呼ばれ、主に市外から入学した学生191人が在籍している。多くの棟で築50年以上が経過したため順次新築・改修が進められ、2021(令和3)年に国際寮、2022年に女子寮が竣工した。食堂も老朽化を受けて2022年度から新築工事が進んでいた。 新食堂の名称は「柊(ひいらぎ)食堂」。これまでの食堂は建物の1階で自然光が入りづらかった。高台に新築して2階建てにすることで食堂内が明るくなった他、飲食だけでなく交流スペースとして使える広さを確保した。 竣工式で、田口重憲校長が「この場所で学科や学年、国籍を越えた交流が生まれることを期待したい」とあいさつした。寮生会長で都市システム工学科5年の橋本大知さんと機械システム工学科5年の塚田愛由希さんによると、旧食堂では季節のイベントや勉強会などが開かれてきたという。2人は「きれいな環境で食事ができるし、交流スペースとして利用の幅も広がると思う」と完成を喜んでいた。
(いわき版)