職務中に窃盗 京都府警元警部補に懲役3年の実刑判決
捜査で訪れた住宅で現金などを盗んだ罪に問われた元警察官の男の裁判で、京都地方裁判所は懲役3年の実刑判決を言い渡しました。 京都府警の元警部補・林謙司被告57歳は、伏見警察署に勤務していた5年前、捜査で訪れた京都市伏見区の住宅から現金およそ10万円と腕時計1本を盗んだほか、4年前には、伏見区の80代の女性の自宅から現金およそ300万円を盗んだ罪などに問われています。林被告はことし1月の初公判で容疑を認め、検察側は先月16日、「警察官の立場を悪用し、計画的で悪質」などとして懲役4年を求刑しました。判決で京都地裁の増田啓祐裁判長は「被害額は高額だ」とした上で、「一人暮らしで認知症の被害者に防犯指導を装って現金を盗んだことは巧妙かつ悪質」として、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。