【DEEP】体重超過の神田コウヤに減点、後半にボディ打ちで反撃の木下カラテが判定勝ち
2024年7月14日(日)満員の東京・後楽園ホールにて『DEEP 120 IMPACT』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】木下カラテのこのボディ打ちが後半に生きた ▼第6試合 DEEP フェザー級 5分3R ×神田コウヤ(THE BLACKBELT JAPAN)68.05kg ※最終1.9kg体重超過 [判定1-2] ※27-28×2、27-26 〇木下カラテ(和術慧舟會 HEARTS)66.05kg ※神田が体重超過でイエローカード2枚 レスリングベースの神田は、DJ.taiki、平田直樹に勝利するなど3連勝でDEEPフェザー級王者・牛久絢太郎に挑戦も判定負けで戴冠ならず。その後、青井人、中村大介、五明宏人に勝利し、暫定王者に。2023年の『ROAD TO UFC』に参戦。5月の1回戦でイーブーゲラに判定勝ちも8月の準決勝でリー・カイウェンに判定負け。2024年3月にDEEPフェザー級タイトルマッチで青井人にスプリット判定で敗れ、戴冠ならず。木下カラテ相手に再起戦となる。 極真空手ベースの木下は、修斗でプロデビューし、2023年5月からDEEP参戦。畠山祐輔を1R TKOに下すと、2023年6月のRIZINで久保優太にスプリット判定負け。DEEPに戻り、9月の梶本保希、2024年3月の五明宏人との空手対決もともに1R KO勝ちで2連勝中。 組みは長身の神田のフィールドだが、ともに組みの際での打撃を得意とする。MMAのなかでの近い打撃も目が離せない注目のフェザー級戦だ。 DEEPフェザー級リミットは65.8kg(※王座戦以外は+0.45kgまで許容されるため66.25kgまで)のところ、神田は初回計量で68.05kgと1.8kgとオーバー。同日の午後4時までの再計量では1.9㎏超過となっていた。 計量時に神田は、「規定体重を守ることが出来ず、大変申し訳ございませんでした」とコメント。 木下は計量時の2ショットで、1人神田を睨み、「押忍、明日はバチッとカラテ見せます、押忍!」と語っていた。 試合前に体重超過の神田に「イエローカード2枚」と、「木下カラテが勝利した時のみ公式記録とする」ことがアナウンスされるなかゴング。 1R、ともにサウスポー構え、開始早々、木下の左の蹴りに合わせてテイクダウンを奪う神田。木下はハーフガード。神田はその起き際にダースチョークを狙う。首を組ませず足を戻して金網まで這う木下が体を起こすと、すぐに神田はボディロックで横に崩して背中を着かせる。 神田の左のパウンドに、そのスペースで立つ木下。右フックの神田にブロッキングの木下は左の三日月蹴りもそれを掴んだ神田がドライブしてテイクダウンを奪う。金網際で立つ木下に首相撲ヒザは神田! 木下の離れ際に右ヒジも狙う。 離れる木下は左の上段の蹴りもそれを察知し潜る神田はテイクダウンからパウンド! ハーフから足を手繰りに行く木下の立ちに左の蹴りは神田。離れてゴング。 2R、オーソの神田。サウスポー構えの木下。右フックを狙う木下の打ち終わりに神田はダブルレッグテイクダウン! ケージに向かう木下を中央に向かせると木下もシングルレッグで立ち上がり、離れ際に左右を突く。 左の突きの木下に組もうとする神田は詰めて右縦ヒジ。かわした木下にシングルレッグテイクダウンは神田。木下の右手を裏から縛って背中を着かせるとハンマーロックへ。亀から外して立つ木下のバックを奪うと送り手をつかむ神田に正対して離れる! 左跳びヒザで詰める神田は離れ際にヒジを狙う。木下の手数が減るなかで神田はダブルレッグテイクダウン! ハーフの木下を押さえ込んでヒジを打ち込むと連打! 亀から立つ木下が金網まで押し込んでゴング。 3R、左を突く木下の打ち終わりに組む神田。金網に押し込み首相撲ヒザは神田。木下もヒザを返す。左ボディを当てる木下に、詰めてケージまでドライブする神田。突き放す木下は徐々に詰めて左ボディ、さらに右フック! しかし神田はここで組み。右で差して押し込む神田に左小手の木下。神田の首相撲を切ると、突き放した木下が前に。 蹴りは掴まれるために容易に打てない木下。そこに左ヒザを突く神田。木下は左ボディ。さらに右ボディも突くが、そこで組んで寝かせる神田。木下はハーフから亀になりシングルレッグで立ち上がり! 押し込みヒザの神田をボディロック&小外がけテイクダウンは木下! しかしそこでオモプラッタは神田。残り20秒で腕を抜いた木下が死力を振り絞って左右で前に出るが、ゴング。 序盤は神田がテイクダウンとヒジ打ちでペースを握ったが、徐々に疲れが見えるなか、こかして神田に背中を着かせた木下は、立ち上がった神田に左右ボディ、左ストレートを振るうなど、攻勢に。 両者ともにスタミナを使い果たした死闘は、体重超過でイエローカード2枚がつきながらも1者が27-26で神田を支持したが、2名のジャッジが28-27で木下を支持。 木下が勝ち名乗りを受けるなか、ケージを降りる神田は両手を合わせて涙を見せた。