「住んでいる人は複雑」『地面師たち』モデルとなった事件現場に建つタワマンが“聖地”化
Netflixドラマ『地面師たち』が7月25日に配信されてから約1か月。その人気は、飛ぶ鳥を落とす勢いのまま。 【写真】聖地となったタワマン、『地面師たち』出演・池田エライザのぴちぴちタンク姿
配信開始から4週間連続1位の『地面師』
「ドラマは同名の小説が原作で、Netflixドラマの国内ランキングでは、配信開始から4週間連続1位にランクイン。“地面師”とは、土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る詐欺師のこと。ドラマには法律のプロ、不動産情報のプロ、書類偽造のプロなどが組んだ“地面師集団”が登場し、巧妙な手口で大手不動産会社から巨額の金を騙し取るというストーリーです」(テレビ誌ライター、以下同) “地面師集団”は豪華キャストが演じており、その個性豊かなキャラクターにも注目が集まっている。 「豊川悦司さんと綾野剛さんがW主演を務め、豊川さんが地面師集団のリーダー役。綾野さんは、その弟子を演じています。豊川さん演じる『ハリソン山中』の独特なワードチョイスや、法律のプロを演じるピエール瀧さんが関西弁で“もう、ええでしょう”と、ハッタリをかますシーンも話題になっています」 ドラマのヒットに乗じて、とある場所が密かに話題となっている。 「ドラマのストーリーは、実際に起きた詐欺事件が元になっています。2017年に大手住宅メーカーの『積水ハウス』が東京の品川区の広大な土地をめぐって、地面師グループから55億円を騙し取られた事件です。事件後、別の不動産会社が正式な所有者から該当の土地を購入。現在は、タワーマンションが建っています」(不動産業界関係者)
ドラマを見た人にとっての“聖地”
現在、そのタワーマンションが、ドラマを見た人にとっての“聖地”となっているようで……。 「これといって何か特徴のあるタワーマンションではないのですが、近くまでやって来て、見上げて“ここだ”と言ってスマホで撮影していく人がけっこういるんです。東京都心なので高級なタワマンではありますし、実際に住んでいる人はいるので、そうした人たちからすると複雑な気持ちなんじゃないかと思うのですが」(近くにある商店街の店主) 数年前に販売開始したこのタワマンは、今も空き部屋があるという。 「フロアや部屋の広さにもよりますが、中古物件で1億円台から2億円台で販売されています。もちろん表立って“『地面師たち』のモデルになった土地の物件”とは言っていないので、今後どういった影響があるかは未知数です」(前出・不動産業界関係者) ドラマの舞台となった土地を訪れたとしても、くれぐれも詐欺には関わらないように。