上野樹里、“子育てシェアハウス”に感じる新しさと懐かしさ「いろんな境界線を越えている」
最近の社会の傾向と逆行するようなスタイルも、魅力的に感じた様子。 「泥棒に入られないように、セキュリティや防犯カメラを付けて、何だか気づいたら牢屋の中に住んでいるみたいな世界もあって、それは本当に幸せなのか、というふうに感じたりします。SNSでも一番いい部分を切り取ってみんなに見せているだけでは、どんどん苦しくなる人もいるかもしれない。でも、このシェアハウスはいろんなところから来た人たちが混ざり合って、相手に隠さない人間臭さがありますよね。だから、いろんな境界線を越えている感じがして、重い空気もどこまでも軽くしていけるんだろうなと思いました!」 このシェアハウスが成立する背景には、中心にいる茉里依さんと夫のバランスの良さもあると感じた。 「茉里依さんは自分の弱さやダメなところと向き合って、悔し涙を流しながらも旦那さんに言われたことをちゃんと受け止めていました。でも、市民ミュージカルに参加したり、基本的にはめちゃめちゃやりたいことをやる人で、陽気な子どもみたいな感じ(笑)。それが、理詰めで考える旦那さんにはパートナーとして魅力的な部分に映っているように見えて、“すごくバランスいいじゃん!”と思いました。細かい問題も小出しにして解決しているし、そんな2人がシェアハウスの真ん中にいるから、成り立っているんだなと思いました」
いろんな枠を取っ払って見られる子が育つ
夫婦の子育てにおいてメリットがあるシェアハウスだが、この環境で育てられる子どもにとってもプラスの面があると受け止めた。 「社会性は身についていくんじゃないかなと思います。人への恐怖心がなくなるし、いろんな文化に接してるから、“うちの家はこうだから”みたいな狭い許容範囲の器もガーッと広がって、いろんな枠を取っ払って見られる子になりそうですよね」 また今後、子どもが成長していくにつれ、「周りから受験勉強でいい学校を目指さなきゃいけないとか、夢を持ちなさいとか言われることがあるかもしれない。でも、こうやって大人たちがユーモアで柔軟な発想で力強く生きている姿が見られるのはいいですよね」と想像した。