優勝はどこだ! 24/25プレミアリーグ順位予想1~10位。アーセナルかマンチェスター・シティか…
最大の補強は選手にあらず!優勝争いを演じる可能性も?
3位:ニューカッスル・ユナイテッド 監督:エディ・ハウ(4年目) 23/24リーグ戦成績:18勝6分14敗(7位) 3位には、昨シーズン7位だったニューカッスル・ユナイテッドを予想した。 昨シーズンのニューカッスルはあまりに「想定外」な出来事が多すぎた。昨年10月に昨夏の補強の目玉だったサンドロ・トナーリが賭博問題により10ヶ月の出場停止となり、今年3月に守備のキーマンであるスヴェン・ボトマンと主将のジャマル・ラッセルズが膝の前十字靭帯断裂によって長期離脱を余儀なくされた。守護神のニック・ポープも怪我のためにプレミアリーグでわずか15試合の出場に留まっている。 怪我人の増加に関してはチームのスタイルとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場による過密日程が影響している。エディ・ハウのチームはベースに「強度」があり、運動量と接触プレーが必然的に増える傾向にある。昨シーズンは最終ラインと中盤の選手層に不安を残す中で過密日程を戦い、その結果が怪我人の続出だった。 すでにボーンマスから左SBと左CBでプレーできるロイド・ケリー、抜群のアスリート能力を誇るウィリアム・オスラらを補強し、トナーリの復帰も8月28日に迫っているが、今夏の最大の補強は選手ではない。「怪我予防のスペシャリスト」として実績があるジェームズ・バンス氏のパフォーマンス・ディレクター就任が大きな成果を示すはずだ。 今夏にスポーツ・ディレクターに就任したポール・ミッチェルとモナコで一緒に仕事をしていたバンス氏は、ニューカッスルと同じように守備強度がベースにあるアドルフ・ヒュッターのチームで怪我人を増やさないためにメディカル面や食事面からサポートしていた。 今季のニューカッスルは欧州コンペディションに参加しないため選手たちの負荷が昨季と比較すると少なく、怪我予防に長けたスタッフの加入によってベストメンバーに近いメンバーをキープし続けることが予想される。移籍が噂されたアレクサンダー・イサクやブルーノ・ギマランイス、アンソニー・ゴードンらも開幕時点では残留しており、クリスタル・パレスのマーク・グエヒを筆頭に即戦力のCBの獲得も検討されている。 ユース時代を過ごしたリバプールへの復帰を希望していたとされるゴードンのモチベーションの低下などがなければ優勝争いに食い込んでもおかしくないだろう。