さだまさしの長男率いるTSUKEMEN、目標は武道館で父と共演 12・16スペシャル公演で新境地「歌もやります」
ヴァイオリン2本とピアノによるインストゥルメンタル・ユニット、TSUKEMENが結成16周年を迎える12月16日に東京・東大井のきゅりあん大ホールでスペシャル公演を開催する。シンガー・ソングライター、さだまさし(72)の長男、TAIRIK(40)がリーダーを務める3人組で、今回は新たな試みにも挑戦。3人は東京・大手町のサンケイスポーツを訪れ、初の〝新聞社ライブ〟で一足早く美しい音色を届けた。 サンスポ社員らが机に向かう大手町のオフィスに美しいヴァイオリンの音色が響く。思わず手を止めて聴き惚れる社員たち。演奏を終えると、大きな拍手が鳴り響いた。 TSUKEMENは、ヴァイオリン担当のTAIRIK、KENTA(40)とピアノ担当のSUGURU(38)による3人組。クラシックの名曲や映画音楽などを「時短」で演奏したり、「ミックス」したりと変幻自在のアレンジで魅了し、世界各国で700本を超える舞台に立つ実力派だ。 クラシックは長い曲もある印象だが、TAIRIKは「例えば9曲合わせて6時間かかる曲を6分でやったりするので、聴きやすいと思う」とアピール。 12月16日の公演(同22日に大阪市・サンケイホールブリーゼでも開催)では新境地も開拓。「歌もやります!」と宣言した。KENTAは「僕らは変化を常に求めている」、SUGURUも「二面あるユニットになるのが理想」と説明。どんな形で何を歌うかは、現在考案中だ。 ユニット名の名付け親は、さだまさし。「おまえらはイケメンじゃなくて、ツケメンぐらいだな」。奇しくも3人の名前のローマ字表記の頭文字、T、SU、KEにMEN(男たち)を付けると、「TSUKEMEN」になった。 現在の目標は日本武道館公演。昨年15周年を迎えた際、さだからは「早く武道館に呼べ」とメッセージを送られた。 TAIRIKは「20周年を迎える前には、やりたい」。武道館での父との共演。大きな目標を前に、まずは今回の公演で進化を見せる。TSUKEMENの〝第2章〟が幕を開ける。 ■TSUKEMEN
音大出身の3人で2008年に結成。それぞれが作曲したオリジナル曲を中心に、クラシック、映画音楽、ジャズ、アニメソング、ゲーム音楽など多彩な楽曲をオリジナルのアレンジで演奏する。10年3月に「BASARA」でメジャーデビュー。リリースしたCDはクラシック・チャートで1位を次々と獲得している。