混乱…断捨離して入った“ケアハウス”突然の廃止、理由を聞いた男性「理不尽」 人生最後の決断で入所した女性「ばかにしている」 仲間と楽しく暮らす“ついのすみか”破壊、「どっか行けと言われても」女性が涙
ケアハウスは無料か低額の自立型の施設。ぎんもくせいは前年度の所得に応じて、入所費用は月額8万~10万円台という。元職人の男性(81)は「安い賃金で四苦八苦しながら生活し、ここにたどり着いた。少ない年金しか受け取っていない。移転先を示してもらわないと不安」と話した。 卓球や折り紙、カラオケなどのサークル活動も行われ、コミュニティーが確立している。女性(68)は「みんなと楽しく暮らしてきた。どっか行けと言われても、(転所先で)仲良くできるか分からない。絶対に廃止にしてほしくない」と涙声で訴えた。 入所者の有志6人が説明会後、反対の署名活動をして、大多数の入所者が署名した。市長宛ての要望書と署名を近く市に提出する。施設を取材で訪れた時は、入所者約30人が集まり、不安な気持ちを語り、白紙撤回を求めた。 市はこのほか、グリーンヒルうらわの介護老人保健施設「きんもくせい」やデイサービスセンターなどを25年3月に廃止する方針。