コロナ検査の補助金 不正請求分1200万円含む約8500万円をだまし取った疑い 薬局経営の女(59)を逮捕
あいテレビ
愛媛県が実施した新型コロナの無料検査をめぐり、検査回数を水増しして県から補助金およそ8500万円をだまし取ったとして、調剤薬局を経営する女が詐欺の疑いで逮捕されました。 【写真を見る】逮捕された女が経営する調剤薬局 逮捕されたのはエンゼル調剤薬局の代表取締役 沖恵子容疑者(59)です。 調べによりますと、沖容疑者は県が支援した新型コロナの無料抗原検査を巡り、おととし1月から6月までの間、松山市内など5か所で実施した検査の回数を2700件水増し請求し、県から不正請求分1200万円含め補助金およそ8500万円をだまし取った疑いが持たれています。 沖容疑者の認否について警察は「今後の捜査に支障があるため答えられない」と明らかにしていません。新型コロナの無料検査に関する不正受給の摘発は県内で初めてです。 一方、県によりますと、エンゼル調剤薬局は去年1月までのおよそ1年間に、のべ12か所でおよそ5万5千件の検査を実施したと申請していたということです。 ところが今年4月、「申請場所以外でのものが含まれている可能性がある」と報告を受けたことから、県が調査し先月6日、警察に被害届を出したということです。 またエンゼル調剤薬局はこれまでに検査のキットや件数の「申請ミス」があったとして、県から3480万円余りの補助金を多く受け取っていたことが明らかになり全額返還しています。