「まるでおとぎ話にでてくるようなクラブ」バスク純血主義を貫くアスレティック・ビルバオは栄光を掴めるか【現地発】
マドリーとバルサ以外で、唯一2部に降格していない
アスレティックの象徴としてスアレス記者が太鼓判を押すのがイニャキだ。コパ・デル・レイではバルサとアトレティコを撃破するゴールを決め、決勝進出に貢献。(C)Getty Images
「バスク人純血主義」を貫きながら、一度も2部に降格したことがないアスレティック・ビルバオがコパ・デル・レイの決勝進出を果たし、40年ぶりのタイトル獲得に王手をかけた。伝統を守り続けるおとぎ話のようなクラブは、栄光を掴めるか。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2024年3月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 私は過去、このコラムでひとりの選手を強く推した。 「アスレティック・ビルバオのFWイニャキ・ウィリアムスは、いずれスペイン代表の中心、そしてラ・リーガを代表する選手になるだろう」 2014-15シーズン、イニャキは20歳でエルネスト・バルベルデ監督に引き上げられ、トップチームデビューを果たした。圧倒的なトップスピードで駆け抜け、力強く相手を弾き飛ばし、すさまじい威力のシュートを打ち
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