猫と警備員、尾道にも春の訪れ 開館前から待ち構える黒猫ケンちゃん 「いよいよ春本番です」
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員さんのやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。開館前から警備員さんを待ち構える黒猫ケンちゃんの姿が目撃されるなど、春の訪れを感じる季節になりました。
ケンちゃんと馬屋原さん
近くのレストランで飼われているケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。 開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。 その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは警備員が馬屋原さんの時がほとんど。 馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。
春の特別展が始まって
美術館では3月2日から5月6日まで、春の特別展「海からの贈りもの展」を開催中。 開幕して1週間も経たないうちに、ケンちゃんは美術館へやってくるようになりました。 お昼休みに正面玄関にやってきては、入るそぶりを見せたり、ゴロンと転がってひなたぼっこをしたり。 3月下旬には、開館前にやってきて自動ドアの前で「ニャー」と鳴き、馬屋原さんを待っていたこともありました。 美術館がある千光寺公園は桜の名所としても有名。 館周辺の桜も1本だけ咲き始めて、馬屋原さんがケンちゃんを抱っこして撮った写真もSNSには上がっています。 撮影した美術館職員はこう話します。 「ケンちゃんと馬屋原さんのやりとりが多くなるほど、春の訪れを感じます。桜も咲き始めて、いよいよ春本番です」