大漁旗 漁船見守る 根室金刀比羅神社
漁業の守護神としてもあがめられている北海道根室市の根室金刀比羅神社(前田穣宮司)は、海上安全と豊漁を願って、参道横に大漁旗を掲げている。 根室港や弁天島の市杵島神社が見渡せる展望台手前に掲揚した。市内の船主らから借り受けた15枚の色鮮やかな大漁旗が、漁船を見守るように風にたなびく。 今年初の試みで、4月末から「参拝者に楽しんでいただきたい。境内をにぎやかにしたい」(前田宮司)という思いも込めて行っている。 境内東門には、サケやサンマの切り絵を飾り付けた「大漁祈願小道」が参拝者を出迎える。サケには「海上安全大漁満足」、サンマには前田宮司が発案したご当地みくじの「福ざんまい」を記している。 コロナ禍で例大祭が中止となった2020年に「風鈴小道」を設置したのが始まり。風車やこいのぼりなど季節に合わせた飾り付けで、訪れた人を楽しませている。 大漁旗は秋ごろまで、大漁祈願小道は今月末まで設置する。
釧路新聞