【プレビュー】試合の流れを掴むのに必要なのは粘り強い守備。首位を走る町田と苦しい時期が続く名古屋が激突|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは7月5日と6日と7日にかけて第22節が開催。町田GIONスタジアムでは、首位を走るFC町田ゼルビアと名古屋グランパスが激突する。
4試合負けなしで首位を走る町田と6試合勝ち星なしの名古屋が相対する。互いの状況は対照的な中、勝ち点3を目指した激闘の予感が漂う。 首位を快走する町田は好調だ。前節は3位のガンバ大阪と上位対決に挑むと、先にリードを奪われながらも途中から数的優位を得ると一気に状況を打開。前半のアディショナルタイムにミッチェル・デュークのゴールで試合を振り出しに戻すと、後半に入ってからは主導権を握って2つのゴールを奪って逆転勝ちを収めた。この結果、2位の鹿島アントラーズも敗れたため勝ち点差は「5」に。一歩前に出ることに成功した。 直近4試合を見ても上位陣との戦いなどもありながら2勝2分で乗り切ったことも大きく、この勢いをさらに強めていくことがポイントになるだろう。ただ一方で、ここで少しでも隙を見せてしまうと、難しい戦いが続いてしまうのもよくあること。今節の相手・名古屋は11位と調子は良くないが、そういう相手をしっかりと破り勝ち点を積み上げていきたいところだ。キーマンとなるはパリ五輪のメンバーに選ばれた藤尾翔太と平河悠。パリに向けて調子を上げていくためにも、町田でさらなる結果を残したい。 一方、名古屋は苦しい時期が続いている。第15節のサガン鳥栖戦に勝利して以降、勝ち星から遠ざかっており、前節のセレッソ大阪戦も決して多くのシュートを放たれたわけではないが、少ないチャンスをしっかりとモノにされて2失点。そこから反撃を試みたが、1点しか奪うことができず敗戦を喫した。ここ6試合全てで失点を喫しており、堅守の名古屋らしからぬ戦いを続けていることは改善しなければいけない。 もともと守備から流れを掴んでいくチームだけに、今節の町田戦もまずは相手の攻撃を抑えてから前に出ていく必要がある。相手の鋭い攻撃が繰り出される前のところでボールを奪い切り、そこからの素早い攻撃で敵陣を攻略していきたい。そういった意味でも粘り強い守備が求められることは間違いないだろう。鍵を握るは中盤の柱である稲垣祥。攻守の起点となれる男が、チームをいかに牽引するかによって試合の流れは変わってくるはずだ。 勝ち点3が欲しいのはどちらも一緒。攻守一体で相手を攻略するのはどちらになるか。注目の一戦は6日18時キックオフだ。