ロープ事故、原因は連携不足 埼玉・久喜市の保育園、検証報告
埼玉県久喜市内の認可保育園で昨年5月、当時3歳の男児の首に遊具のロープが巻き付き一時意識不明の重体となった事故で、市の検証委員会は18日、保育士が園児を見守る際の連携不足が原因だったとする報告書を公表した。ロープは土木工事用で、遊具に使うべきでなかったとして「危険性の認識が不足していた」と園の対応を批判した。 報告書は、園庭には死角もあり、現場を離れる際に保育士同士の声かけがなかったと指摘。防犯カメラや目撃情報がなく、ロープが巻き付いた経緯は特定できなかったと結論付けた。 男児はその後、意識を回復し退院。埼玉県警は4日、業務上過失傷害容疑で園長らを書類送検した。