ヨハネ・パウロ2世が「聖人」に 認定されるための要件とは?
●フランシスコ・ザビエル(1506~1552) 日本にキリスト教をもたらし、イエズス会の創立メンバーであるフランシスコ・ザビエルも聖人のひとりです。福者になったのは、死後67年の1619年。そして1662年、ローマ教皇によって聖人に認定されました。 ●マザー・テレサ(1910~1997) 「スラムの聖女」と呼ばれ、貧困や病気に苦しむ人たちの救済活動に生涯をささげたマザー・テレサ。日本に馴染み深い彼女も、2003年にインド人の女性の胃がんを治したことが奇跡として認められ、福者となりました。当時、死去5年で福者に認定されるのは異例のスピードで、数年内には聖人に列せられるものと見られています。 日本人では慶長元年、豊臣秀吉の命によって長崎で殉教したフランシスコ会宣教師6人と日本人信徒17人、日本人イエズス会3人(日本二十六聖人)が、1862年にローマ教皇ピウス9世によって聖人に認定されています。 さらに昨年、日本のカトリック関係者が安土桃山時代のキリシタン大名、高山右近の聖人認定を目指し、ローマ法王庁(バチカン)に申請書を提出。審査が進められています。 (播磨谷拓巳/ノオト)