打順組み替えが奏功 度会、8番で満塁弾―プロ野球・DeNA
低迷打破へ、打線の組み替えを図ったDeNA。 1番を務めてきた度会を初めて8番に入れた三浦監督の采配は、見事に的中した。 開幕から2戦連続本塁打と鮮烈なデビューを飾ったルーキーは、前カードの阪神戦で2試合とも音なし。14打席安打がなく、スタメンから外す選択肢もあったというが、監督は「苦しんでいる部分があったので、楽なところで気分転換してほしかった」。 肩の荷が下りたのか、1打席目から左へ右へ連続安打。1点リードの八回2死満塁で打席が回ってくると、「左キラー」高梨の甘めの変化球を捉え、ファンの待つ右翼席に届けた。打球がスタンドに入ると驚いた表情を見せ、拳を突き上げる。「いろんな感情がこみ上げてきた」。ダイヤモンドを一周する21歳の目には光るものがあった。 代わりに1番に起用された桑原も、期待通りの活躍を見せた。三回と八回に安打で出て、得点をお膳立て。「先頭が出てリズムをつくってくれた」と指揮官。湿りがちだった打線が活発になり、勢いがついてきた。