西武・松原「僕の方がチャンスをもらってる…負けないように」 交換トレードの巨人・若林に対抗心
◇パ・リーグ 西武1ー2楽天(2024年6月30日 楽天モバイル) 西武は30日、楽天モバイルで楽天と対戦し1ー2で逆転負け。勝てば今季初の4連勝&同一カード3連勝だったが、チームの連勝は3でストップした。 新加入のリードオフマンが、チーム唯一の得点を叩き出した。 「1番・右翼」で先発出場した松原聖弥外野手(29)。初回の第1打席は中飛に倒れたが、2回2死満塁のチャンスで迎えた第2打席で、楽天先発投手・藤井の130キロスライダーをしぶとく中前に運んだ。「当たりはあまり良くなかったですが、なんとか落ちてくれて良かった」と振り返った一振りで先制。これが西武移籍後初の適時打で、うれしい初打点となった。 「なんとか食らいついてっていう部分で、技術とかではないです。なんとか食らいついていった結果が落ちたのでよかったですね」と、気持ちで生み出した先制点だった。 仙台育英出身。思い入れのある仙台の地での活躍だったが、「僕、応援団、スタンドだったんで。まあでも思い出したりとかはありますね」と表情は明るい。 6月24日に西武・若林楽人外野手との交換トレードで巨人から加入。26日の日本ハム戦で1軍昇格すると、即スタメン出場した。6打席無安打に終わったが、2試合連続のスタメンとなった28日の楽天戦では3打席凡退で迎えた7回2死で移籍後初安打を放った。 まだ移籍してきて日は浅いが、西武の雰囲気を「思い切ってどんどんいっていいよ、という言葉をいただいて」とやりやすさを感じている。 この日は巨人に移籍した若林も広島戦に「6番・左翼」で移籍後初スタメン。第1打席で初安打を放ち初打点を挙げると、第2打席でも三塁打をマークする活躍を見せた。松原は「僕の方がチャンスをもらってる中で、若林くんの方がパンってすぐ結果も出た。そこは負けないようにっていうのは、頭の片隅に入れたいですね」と対抗心を隠さない。 次戦は7月2日、東京ドームでのソフトバンク戦。「なんとか頑張ります」と少ない言葉の中に多くの決意を込め、チームを浮上させるべく活躍を誓った。