ディーゼル車って結局、軽油を使いますよね? 費用が安いのは分かるのですが、環境に悪い気がしています。毎月100キロ走った場合のガソリン車とディーゼル車のコストの差はどれくらいですか?
かつての排出ガスの問題から、ディーゼル車は環境に悪いイメージがありましたが、近年では技術が進化し、環境に配慮したディーゼル車が登場しています。本記事では、ガソリン車とディーゼル車の燃料費を比較するとともに、環境への影響について紹介します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
環境にやさしいディーゼル車が登場している
近年、ディーゼル車は環境に悪影響を与えるというイメージが変わりつつあります。かつてディーゼル車は、粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)などを多く排出するため、環境負荷が大きいとされてきました。しかし、技術の進化により、クリーンな排気性能を備えたディーゼルエンジンが次々と登場しています。 日本では、クリーンディーゼル搭載車の普及に向けた政府の支援も行われており、エコカー減税の対象として補助金が交付されるなど、ディーゼルエンジンの環境性能向上に貢献しています。 また、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べてエネルギー効率が高く、同じ距離を走行する場合に少ない燃料で済むため、結果的にCO2の排出量を抑えることが可能です。 さらに、軽油は精製工程がガソリンよりもシンプルで、製造時に排出されるCO2が少ない点がメリットです。ディーゼル車は運転中の排出ガスだけでなく、燃料製造の工程においても環境への負荷を抑えられます。このような背景から、ディーゼル車は持続可能な交通手段の一つとして注目を集めています。
ガソリン車とディーゼル車の燃料費の差
ガソリン車とディーゼル車では、毎月100 km走行した場合の燃料費にわずかながら差が生じます。ここでは、ガソリン車とディーゼル車の燃費をそれぞれ15.0km/Lと仮定してガソリン代を計算します。資源エネルギー庁が公表している石油製品価格調査の結果によると、2024/10/30時点でのレギュラーガソリンは174.8円/L、軽油は154.5円/Lです。 毎月100km走行すると、ガソリン車では1165円、ディーゼル車では1030円の燃料費がかかり、毎月135円の差が出る計算です。 ガソリン車 174.8円×100km÷15.0km/L=1165円 ディーゼル車 154.5円×100km÷15.0km/L=1030円 ディーゼル車のほうが、経済的な面でわずかにお得になることが分かります。