昨季まではプレミア無得点だったが…… いきなり“全盛期”のアザールと比較されるところまでパルマーの評価は上がった
ハーランドと得点王レースを展開
マンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドと得点王の座を争うことになると誰が予想しただろうか。昨夏チェルシー入りしたMFコール・パルマーがリーグ戦で20ゴールと大ブレイクだ。 昨季までは無名に近い若者だったパルマーだが、4000万ポンドの移籍金で移籍したチェルシーでいきなり大爆発。先日行われたエヴァートン戦で4ゴールの固め打ちを披露し、ついに得点ランキングでハーランドと並んだ(20ゴール)。 その活躍ぶりから、英『GIVE ME SPORT』は2010年代のチェルシーを引っ張った元ベルギー代表FWエデン・アザールと比較している。 数字だけで見ると、チェルシー時代のアザールは2016-17シーズンと2018-19シーズンにリーグ戦16ゴールを達成している。これがチェルシー時代のキャリアハイとなっているため、今季のパルマーはすでにそれを超えたことになる。 その中で同メディアが比較対象としたのは、2018-19シーズンのアザールだ。同じ16ゴールを決めた2016-17シーズンはアシストが5つしかなかったが、2018-19シーズンは16ゴール15アシストの成績を残している。数字だけで判断すれば、このシーズンがアザールのベストだ。 細かなところを見ると、当時のアザールが1試合平均3回のチャンスメイクを記録しているのに対し、今季のパルマーは2.2回。パス成功率はアザールが84.33%で、パルマーは82.87%、ロングパス成功率はアザールが84.75%に対し、パルマーは68.24%、クロス成功率ではアザールが24.14%なのに対し、パルマーは16.33%と、チャンスメイクの部分ではアザールの方が印象的だ。また、突破力もチェルシー時代のアザールは異次元だった。 しかし今季のパルマーもリーグ戦では9アシストを記録しており、二桁アシストは目前だ。決してチャンスメイクが苦手というわけではない。 まさかチェルシーでの1シーズンで全盛期のアザールと比較されるところまで躍進するとは驚きだが、パルマーはどこまで数字を伸ばすのか。21歳にして早くもチェルシーのNo.1スター選手になっている。
構成/ザ・ワールド編集部