【世界卓球】卓球界のフランス革命。強さとファンタジーで、中国から自由を奪えるのか
「フェリックスはすごかったね。別の惑星からきたみたいだったよ、今日は。あ、今日だけじゃないな(笑)」
◇世界卓球2024(団体戦) 2月16~25日 韓国・釜山 フランス革命は市民が、封建的な王政を倒した市民革命と言われている。日本は江戸時代の真っ只中、1789年、フランス革命で市民が立ち上がり、自由と平等を勝ち取った。 革命者の末裔たちが大会最終日・2月25日の午後8時にBEXCOのセンターコートに立ち、中国と対峙する。 昨日は勢いに乗るチャイニーズタイペイを3-1で下した。ヨーロッパチャンピオンのスウェーデン、強豪ドイツを破ってきたチャイニーズタイペイをフランスは圧倒した。 ●男子準決勝 フランス 3-1 チャイニーズタイペイ ●男子準々決勝 フランス 3-1 ポルトガル ●男子決勝トーナメント2回戦 フランス 3-0 ポーランド ●グループリーグ フランス 3-0 アルジェリア フランス 3-0 オーストリア フッランス 3-0 オーストラリア フランス 3-1 デンマーク ここまで7試合をして、失ったのは2点のみ。 チャイニーズタイペイを破った後のナタナイル・モーリン監督はこう語った。 「選手たちは素晴らしいパフォーマンスをしたね。チームを祝福したい。フェリックスは言葉にならないほどのプレーをした。プレッシャーもあったと思うけど、うまくコントロールした。シモン(・ゴーズィ)も良い働きをしたね。素晴らしかった。タイペイとフランスの両チームは似ている。トップ10のエースがいて、20から30位くらいの選手がいるという構成で、ひとり(ゴーズィと荘智淵)は経験豊富な選手なんだ。 準決勝の勝利は、信じられないような瞬間だけど、まだ終わっていないよ(笑)。これから明日の決勝へしっかり準備をしていく」
選手としての実績はないモーリン監督。以前はフランスはシーラ監督だったが、オリンピックを見据えて、ルブラン兄弟を小さい頃か見ていて信頼の厚いモーリン氏にチームを委ねた。 兄のアレクシス・ルブランは林昀儒と前半競り合いながら敗れた。2ゲーム目、10-5から大逆転を食らい、完全に平常心を失った。 「1、2ゲーム目を取れなかったのが残念。でもチームメイトが素晴らしいプレーをして救ってくれた。だから今は超ハッピーだよ。2-2でぼくに回ってくる準備をしていたけど、3-1のほうが良かったよ(笑)」(アレクシス)。