世界1位シナー、勝負強さ発揮し地元アメリカのポールを破って2年ぶり8強[全米オープン]【テニス】
シナーが接戦の末に世界14位ポールを下して2年ぶり8強
現地9月2日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス4回戦が行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)が、第14シードのトミー・ポール(アメリカ/同14位)を7-6(3)、7-6(5)、6-1で下し、同大会2年ぶりに8強入りを果たした。 【動画】シナー、ポールとの接戦を制して2年ぶり8強 4回戦マッチハイライト 今年1月の全豪オープンでグランドスラム初優勝を果たし、6月には世界ランク1位に立った23歳のシナー。前哨戦のATPマスターズ1000シンシナティでは、今季5勝目を挙げて今大会を迎えた。6年連続6度目の全米オープンでの最高成績は2022年のベスト8となっている。 今大会1回戦でマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同140位)に第1セットを落としながらも第2セット以降は巻き返して2-6、6-2、6-1、6-2で下すと、2回戦ではアレックス・ミケルセン(アメリカ/同49位)に6-4、6-0、6-2、3回戦ではクリストファー・オコネル(オーストラリア/同87位)を6-1、6-4、6-2で下し、ベスト16入りを果たした。 シナーは第2ゲームでのチャンスを逃すと、続く第3ゲームでアンフォーストエラーが重なりポールにブレークを許す。その後、地元アメリカのファンの声援を受けるポールが勢いに乗り、第5ゲームも破って2ブレークアップとした。 これで第1セットはポールになるかと思われたが、シナーがここから逆襲。ミスを恐れずにラケットを振り抜き、自ら流れを引き寄せると2度のブレークに成功しイーブンに。ポールの粘りもあり、第10ゲームでのセットポイントを逃したものの、タイブレークを制して7-6(3)で第1セットを奪った。 ブレークし合った第1セットから一転、第2セットは互いにサービスキープ。再びタイブレークにもつれると、一進一退の攻防の中で最初のセットポイントを握ったシナーが、ミニブレークし7-6(5)と、2セットアップとした。 勝利まであと1セットとシナーは、第3セットもレベルを落とすことなく、ポールを攻めたてる。第2、第6ゲームでのチャンスを確実に生かして6-1とストレート勝ちを収めて、同大会2年ぶりにベスト8入りを果たした。 準々決勝では、2021年に今大会を制し、3年ぶりのグランドスラム制覇を狙う第5シードのダニール・メドベデフ(同5位)と対戦。過去の対戦成績ではシナーの5勝7敗となっており、今年は全豪オープンとATPマスターズ1000マイアミで勝利しているものの、ウィンブルドンでは4時間の激闘の末に敗れている。
Tennis Classic 編集部