もうひとつの「103万円の壁」も見直しへ…学生の子どもの収入が親の手取りに影響する「特定扶養控除」
FNNプライムオンライン
27日正午過ぎ、都内で講演会に出席した国民民主党の玉木代表。 国民民主党・玉木雄一郎代表: もうちょっと時期が早ければ、“103万円の壁”は流行語大賞になったんじゃないかなと思う。 国民民主党が強く求める、年収103万円の壁の見直しを巡り、大きな動きが。 28日から始まる、臨時国会で石破首相が103万円の壁の引き上げを表明する方針が明らかになったのです。 さらに、政府・与党が“もう1つの103万円の壁”についても見直す方向で検討に入っていることが分かりました。 それが学生の子供を持つ親への減税の仕組み、「特定扶養控除」です。 特定扶養控除は19歳以上23歳未満の子供がいる世帯を対象とした、減税制度。 しかし、子供の収入が年103万円の壁を超えた場合、親の手取りがかなり減ってしまうのです。 働く学生からは「去年はギリギリでした。(103万円を)超えると親に負担がかかるから意識していた。(103万円が)上がってくれると学生とかはうれしい」「めちゃくちゃ意識してますね。12月居酒屋が忙しくていっぱい入ってくれって言われてるけど、(来年分の)103万円に食い込んじゃうじゃないですか。サークルの先輩の話ですが、今月働けない人がいて。130万円くらいに上がれば、月10万円稼いでも大丈夫なのでうれしい」といった声が聞かれました。 若い世代のアルバイト控えにつながるとの指摘も。 そして中には、「働きすぎて扶養抜けちゃって、めっちゃがんばったら税金含めてもプラスになる。僕のせいでかかっている(減っている分)教えてもらって親に出している」という学生もいました。 一方の親世代からは「働きたいけど働けないのはもったいない。働く人にとって有利になるような体制であればいいと思います」「上がったら上がった分だけいいと思います。学業に差し支えなければ。(子供には)できるだけ働かせてあげたいので」といった声が聞かれました。 自民党税調は27日も会合を行っていて、この特定扶養控除の見直しについても検討を進める見通しです。 年収の壁の見直しが着々と進む一方、玉木代表を巡る不倫問題についても新たな動きが。 講演会では司会者から「奥さんから怒られて許してくれたんでしょ?」とツッコミをうけ、「引き続き話し合いを続けています。最愛の妻なのでもっと大切にしていきたい。息子からも厳しく言われましたので、反省していきたいと思います」と玉木代表が答える一幕も。 午前には国民民主党の支持団体である、連合の芳野会長と会談。 その冒頭、「私のプライベートな問題で期待をいただいた多くの皆さんに、多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことは、改めて心からおわびを申し上げたい」と、一連の不倫問題を陳謝しました。 これに対し、芳野会長は…。 連合・芳野友子会長: 私たち連合としては国民民主党の支援団体でもあるし、身内という言い方がいいかどうかは別にして、やはり身内という気持ちからすると、身内は厳しく、期待をしているだけ厳しくあるべきだと思っています。 この言葉を大きくうなずきながら聞いていた玉木代表。 信頼回復に向けて努力してほしいと求められました。 ところが、この不倫問題を巡り新たな疑惑が浮上。 週刊誌のオンラインサイトが、不倫相手の名前が国民民主党の候補者として浮上していたと伝えたのです。 また、玉木代表の事務所によるコメントも掲載。 女性が政治への興味・関心があったとしています。 一方で、党が正式に検討するには至っていないと回答したと報じました。 渦中の本人はどう答えるのか。 玉木代表は、「『候補者だった』という見出しだが、全く事実に反します。国民民主党として公認候補者にしたことはありませんし、候補者としての例えば公募とか面談とか、そういった選定手続きを行ったこともありません。見出しがああなっていることについては当惑をしております」と、党の公認候補者にしたことはないと週刊誌の報道を否定しました。 一連の不倫問題を巡っては、国民民主党の倫理委員会で調査することが決まっています。 司会から「玉木さんが代表を退くという事態もありうるんですか?」と聞かれた玉木代表は「倫理委の結果をしっかり受け止めて、最終的には自分で判断する」とコメントしました。 玉木代表はまもなく石破首相と面会。 原発の活用など、エネルギー政策について提言する予定です。 暮らしに直結する問題が山積する中、28日から始まる臨時国会。 注目が集まります。
フジテレビ,政治部,経済部
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