【衝撃】「景色すべてが機械式駐車場」「もうこれで決定です」…江東区のタワマン建設に対する「地元住人の怒り」
住民たちの怒りをよそに...
これでは埒が明かないと、「地主」である医科歯科大に小川さんなど住民の会のメンバーがかけ合ってみたところ「具体的な計画案を知らなかった」と、他人事のような反応がかえってきたという。 近隣住民の怒りは、ここが国立大学の土地であることにも起因する。国立大学が民間に土地を貸し出す場合、その用途に公共性や公益性を欠くことは認められないからだ。 「最初にきれいごとを言っていたのは認可を得るための建て前で、結局は大学の土地に19階の『壁』を造って販売戸数を増やしたいだけ。私たちの気持ちは一切考えていないのです」(小川さん) 建設をめぐるトラブルについて野村不動産に問い合わせてみると、以下のように回答した。 「弊社は今後も関係者や地域住民の皆さまに対して真摯に対応していく所存でございます。そのため、個別の回答は控えさせていただいております」 住民たちの怒りをよそに、来年3月から工事は着工される予定だ。 巨大マンションの建設に反対する住民は、東京から遠く離れた島根県松江市にもいる。この地も、不動産マネーゲームのフィールドと化している――。 つづく後編記事『《タワマンvs.地元住民》「神様のいる土地を汚さないで」…松江市のタワマン計画に温厚な住民が「ブチギレ」』では、霊験あらたかな地を揺るがす一大事について詳報します。 「週刊現代」2024年11月16日・11月23日合併号より
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