キャッチボールで調整する巨人山崎伊（2024年5月13日撮影）

　巨人山﨑伊織投手（25）が連敗ストッパーの本領発揮する。チームが3連敗で迎える11日楽天戦（楽天モバイルパーク）に向け「この3戦厳しい戦いになっているんで、こういう時こそピッチャーがしっかり踏ん張ってチーム一丸となって。野手の方に助けてもらうこともあるので、ピッチャーが踏ん張ってなんとか頑張っていこうと思います」と決意表明。自身6勝目を狙うと同時に、負の流れを断ち切る。 　流れに惑わされない強さが山崎伊にはある。昨年からチームが連敗で迎えた先発登板は、7試合連続無敗を継続中。3連敗で迎えた中日戦（5月21日）は引き分けで連敗ストップとはならなかったが、7回2／3を1失点で黒星はつかなかった。23年だけで4度ある連敗ストップの実績は今年に入っても健在。「思い通りにいかないところで、どう踏ん張れるかがすごい大事。投げにくいと思っても、投げたことない球場でも、その中で最善を尽くすことを、プロに入ってから考えながらやってきた」と逆境を克服し、防御率1.60という抜群の安定感につなげてきた。 　マウンドは不慣れなプロ2度目の敵地・仙台。交流戦首位を走る好調楽天打線に「つなげないようランナーを出しても次のバッターをアウトを取る、連打、連続出塁をなるべくなくすようにする」と、4戦ぶり勝利へ導く。【栗田成芳】