日本一行きにくい!? 福岡県宗像市の離島にセレクトショップが開店
玩具は「タミヤ」一本勝負!
店を開くなら、島になかった「おもちゃ屋さん」が真っ先に浮かんだそうです。取り扱う玩具は「タミヤ」の商品に絞ろうと考えました。やまざきさんは「都市部でも珍しい品ぞろえの店を、あえて離島で始めることがおもしろい。懐かしさと、新しさを持ち合わせた親子で楽しめる場所にしたい」と話します。
開店したのは4月25日。セルフレジを置いたり、品ぞろえを充実させたりして、5月25、26日には、オープン記念のレセプションを行いました。
模型のほかに、パーツや工具、バッテリーなどもそろえています。やまざきさんがデザインしたミニ四駆は、箱にサインが入り、愛好家にはたまらない商品。それを定価で販売しています。Tシャツやキャップなども並び、今後はアート作品なども置く予定です。取り扱う商品がころころ変わる可能性もあり、店の名前は「どんな商品にも合う」との理由から決めたそうです。
2階にはミニ四駆のコースを設置しており、購入してすぐに組み立て、走らせることができます。タミヤ公式のミニ四駆取扱店「ミニ四駆ステーション」の申請手続きを進めているとのことです。
ショップ目当てに島へ来て
オンライン販売は行わず、島を訪れて商品を手に取ってもらうことにこだわります。通常、店内は無人で、来店者がセルフレジを使い、自身で決済する仕組みです。
やまざきさんは月に1回ほど店に顔を出す予定で、その日程はインスタグラムで告知します。「ここを目当てに島に来てもらえば、飲食をしたり、観光スポットに行ったりすることにもつながると思う。島の活性化に少しは役に立てれば」と話します。 糀屋さんも「島の新たなスポットとして人が集まる場所になってほしい。島を訪れたことがない新しい層に、島の魅力を感じてもらうチャンス」と期待しています。
5月25日のレセプションでは、やまざきさんが写真撮影やサインに気軽に応じ、愛好家らと交流しました。北九州市小倉北区から来店した男性(43)は「マニアの心をつかむ品ぞろえで驚きます。離島に店舗があり、とがっている感じも最高です」と興奮気味に話し、お目当ての商品を買い物かごに次々と入れていました。
「umiba」の1階には、書籍やアート、雑貨などの物販、カフェバーの機能を備えた「umiba books」があり、京都から大島に移住したアーティスト井口真理子さんの作品も楽しめます。「umiba」が開いているときに「OMISEYA SUN」も営業します。 やまざきさんは「地元の子どもたちが集まって遊べ、島外の人には『わざわざ行きたい』と思ってもらえる魅力的な店にしていきたい」と熱く語ります。 【店舗名】OMISEYA SUN(おみせやさん) 【所在地】福岡県宗像市大島1011 umiba3階 【営業】不定休 (確認はumiba担当者に電話=090-8026-5294、LINEで)
読売新聞