春季東北大会で仙台育英が敗退 湯浅桜翼主将は「負けた分、夏に」
【宮城】(春季東北大会準々決勝 仙台育英6―7弘前学院聖愛) ジリジリとしびれる試合展開。1点差で迎えた九回裏。仙台育英の湯浅桜翼(おうすけ)主将(3年)は、先頭打者として初球を捉え、塁に出た。1死一、三塁までチャンスを広げたが、逆転できなかった。 【写真】弘前聖愛―育英 一回、仙台育英鈴木の適時打で原が生還し、先制=2024年6月15日午後0時32分、仙台市民、吉村美耶撮影 昨夏の甲子園準優勝メンバーで3番打者。主軸として「自分が機能しないとチームは勝てない」と分かっている。この日は2安打を放ち、最終回の好機演出にも「やって当たり前。勝てなかったので何の意味もないです」とつぶやいた。 6点を奪えたのはいい。けど、守りに課題が残る。自身は1失策し、チームは計4失策。普段ならしないようなミスをしてしまい、「投手に申し訳ない」。 昨秋は県大会準々決勝で敗退。チームは公式戦の経験が少ない。試合でいつも通りのプレーができるのか、できないのか――。自分も迷う中、この空気感を味わえたことが何より収穫だろう。 「負けた分、夏にやり返すしかない」。課題と収穫を糧にして、巻き返しの夏に挑むつもりだ。(吉村美耶)
朝日新聞社