陸上競技男子八種競技Vの高橋選手(会津学鳳) 過酷な戦いの末勝利 「最高に楽しかった」
28、29の両日に福岡市の東平尾公園博多の森陸上競技場で行われた全国高校総体(インターハイ)陸上競技男子八種競技で、6125点の大会新記録、福島県高校新記録で優勝した高橋駿士(はやと)(18)=会津学鳳3年=は全力を尽くして過酷な競技を戦い抜いた。 最終種目の1500メートルは予定より約1時間30分遅れ、午後9時すぎのスタート。7種目を終えて疲労はピークに達していたが、集中力は切らさなかった。優勝を決めるフィニッシュラインを切るとその場に倒れ込み、福岡の夜空を仰いだ。2日間をともに戦い抜いた選手たちと健闘をたたえあった。メダルと賞状を手に表彰台に上り、満面の笑顔を浮かべた。「最高に楽しかった」と充実感をにじませた。 会津学鳳高陸上部で部活動指導員も務める父聡さん(55)は会場でレースを見守った。「ずっと記録を更新すると宣言してきた。自分を信じて戦ってきた結果。本当によくやってくれた」と感慨深げだった。
(会津版)