サザンオールスターズ 16作目新アルバムを来年3月にリリース 地震・豪雨被災地の石川県から全国ツアーもスタート
国民的人気バンド・サザンオールスターズの現在制作中のオリジナルアルバムが、来年3月にリリースされることが12日、分かった。16作目となる新アルバムのタイトルは「THANK YOU SO MUCH」に決定。また、同1月からは6年ぶりとなる全国ツアー「サザンオールスターズ LIVE TOUR 2025『THANK YOU SO MUCH!!』」を開催することも決まった。1月11日に石川県を皮切りに、全国13都市のアリーナと5大ドームを巡る。 幸せな夏の余韻はまだ続く。サザンが6月25日のデビュー記念日に発表した16作目のオリジナルアルバム制作。当初は「年内にリリースすべく制作中」としていたが、制作過程での熱の高まりなどから、このほど来年3月のリリースが決定した。 新アルバムのタイトルは「THANK YOU SO MUCH」。バンドのフロントマンを務める桑田佳祐(68)は、9日夜に自身のラジオ番組で「私、レコーディングしている時が一番幸せでございまして」と心境を明かし「本日、アルバムの全曲のリズム録りと歌入れが終わりました」と報告。さらに昨年リリースの「盆ギリ恋歌」や「歌えニッポンの空」、「Relay~杜の詩」など楽曲のミックスバランス等を調整中と明言した。今年リリースの「恋のブギウギナイト」、「ジャンヌ・ダルクによろしく」とともに収録されることが見込まれる。 さらに、待望の全国ツアーも発表した。グループとしては19年以来、6年ぶりの開催で1月から5月末まで全国に魂を届ける。全国13都市で、現時点では合計50万人超の動員を見込み、4月初旬まではアリーナ、後半戦はバンドグループとして史上最年長の5大ドーム開催となるメガイベントだ。デビュー47年目に突入したサザンは、昭和から令和まで三つの元号を駆け巡り、メンバーの平均年齢は69歳に。それでも1992~93年に開催したツアーで記録した40公演に迫る26公演という自身最大規模のツアーに挑む形となる。 ツアーのスタート地点は石川県で、同地での開催は99年4月以来となる。今年の元日に発生した能登半島地震に加え、9月には豪雨による被害にも見舞われるなど、今なお厳しい状況が続く同県に心を寄せる、グループとしての強い意志を反映する形で開催が決まったという。 音楽ファンの心を揺らす発表に際し、サザンメンバー一同は「この言葉に想いを込めて。『THANK YOU SO MUCH』」とコメントを寄せた。シンプルな言葉に温かな気持ちを込め、新アルバムと全国ツアーで音を奏でる。