「後悔のないように準備」ドラフト1位候補 渡部聖弥(大商大)鍛えあげた肉体・パワー・メンタル 広陵高校チームメイト・宗山塁とともにプロへ
広島が生んだ “超逸材” 。そのルーツに迫ります。 広島県 府中市出身の渡部は、小学1年生で野球に出会うと週5の練習に励み、家で寝るときもボールを片時も離さない、野球が大好きな少年でした。 天谷宗一郎 さん 「小学校は軟式(野球)?」 渡部聖弥 選手 「小学校は軟式です」 天谷宗一郎 さん 「小学校のときからけっこう有名だったでしょう?」 渡部聖弥 選手 「それは…、府中は小さいので(笑)そんな、全然…」 「プロ野球選手になりたい」―。小学校高学年でその夢を口にした渡部。体を大きくするためにと「食トレ」にも励み、嫌いだったというお米も必死に克服します。 そして、「プロに行くために甲子園に行きたい」―。その思いで進学を決めたのが、広島県内屈指の強豪・広陵高校でした。春のセンバツで念願の甲子園出場を果たすと、3年間で通算30本のホームランを放つ、チームの主砲へと成長しました。 渡部は、卒業後も同級生の明治大学・宗山塁とともに母校へ自主トレに訪れ、自らの腕を磨いています。 渡部聖弥 選手 「厳しさが違いますから、本当に。広陵とほかの高校でも違うし、大学ってなったらまた厳しさが変わってくるので。やっぱり、ここ(母校)だと身が締まるというか…」 去年末に訪れた際には3年間、寮の同部屋で過ごしてきた宗山とこんなやり取りも… 大阪商業大学 渡部聖弥 選手 「自分が言うんですよ。LINEとかもちゃんと『!』を入れた方がいいよって。『わかった』じゃなくて『わかった!』、びっくりマーク。『!』を2個ぐらい入れるだけで印象違うよっていう話をするんですけど、『わかった。』とか…。びっくりマークも何もつけないんです」 豪快なバッティングとは裏腹に、几帳面な素顔が垣間見えた渡部。そんな広島のスラッガーと縁深い選手が広島カープにもいました。今シーズン最終戦でプロ初登板を果たしたドラフト2位ルーキー・髙太一 。広陵高校、そして大阪商業大学と5年間、同じチームで戦った竹馬の友です。