小池知事「プラスチックごみ考えるきっかけに」プラ製ストローの代替案募集
東京都の小池百合子知事は8月31日の定例会見で、プラスチック製ストローの代替アイデアを一般募集すると発表した。海に拡散するマイクロプラスチックごみが世界的な問題になる中で、「都民と一緒に(プラスチックごみ問題を)考えるきっかけにしたい」と述べた。 【図】このままでは怖いマイクロプラスチック(前編)知らないうちに拡散する脅威の源
都が今回募集するのは、プラスチックの代替となる素材の提案など、プラスチック製ストローを使用しないで済む方法のアイデア。募集期間は、9月3日から10月12日まで。他府県の在住者や事業者でも可能で、都環境局のウェブサイトから応募様式をダウンロードして応募する。 マイクロプラスチックごみの元になるものには、ペットボトルやレジ袋、ストローなどさまざまな使い捨てプラスチック製品があるが、今回は使用見直しの動きが出ているプラスチック製ストローを対象にした。海外の飲食企業などを中心に、紙製ストローなど自然由来の素材への切り替えが推進されている。 小池知事は、都民のプラスチックごみ削減への意識を高める上で、「まずはプラスチックストローに着目した」と説明。「研究者や事業者といった専門の方にとどまらず、お子さんを含めて一般の方からアイデアを頂戴したい。ぜひ奮って応募してほしい」と呼びかけた。 「まず隗より始めよ」(小池知事)ということで、都は都庁内にある店舗の協力を得て、紙製ストローの使い勝手のテストを検討する他、都職員には、都庁内での買い物の際にレジ袋を辞退するなどの協力を求める。 (取材・文:具志堅浩二)