”アピール”で居残り練習? 柏木由紀、AKB48加入当時を回顧「選ばれなくなる?と思って」
ニュース番組『ABEMA Prime』が、平日21時より「ABEMA NEWS チャンネル」にて生放送されている。7日(月)の放送では、石破茂総理大臣が所信表明演説で「働き方改革」を訴えたことを紹介し、意見が分かれる働き方議論の1つである“定時退社”の是非について考えた。 【写真】“メンタル論”を伝えた柏木由紀【2点】 Xでは「周りの空気に飲まれて定時で帰れない」「若い時に残業しないのは金も経験も損するから100%した方がいい」など様々な声が上がっていることを紹介すると、番組MCを務めるアイドルでアーティストの柏木由紀は「会社に勤めている方とは仕事の内容が違うので、一緒くたにして話せないとは思うんですけど…」と前置きをした上で、「AKB48に在籍していた時に、コンサートや新曲のための全体リハーサルが終わってもレッスンスタジオが解放されていて、『残って練習してもいいですよ』と言われることがあった。 その時に、『これってやる気を試されているのかな?』『このまま帰ってしまったら、選ばれなくなる?』と思ってしまって、加入したばかりの頃は練習したいからではなく、『私は残って練習する人です!』というアピールのために残っていました」と告白。 続けて、「いま思えば、残っていたことと評価はあまり関係なかったのかも。だから、今は『定時で帰ります』と言いたくなる人の気持ちも分かる」とコメントした。 また、目的もなく残業することを防ぐために“成果主義”導入の必要性について議論が移ると、経営学者のゲストは「経営者と従業員のコミュニケーションが図れていないと成立が難しい。自分の給与明細を見て、どのような計算式になっているか興味を持っている社員は少ないので、成果報酬がきちんと伝わっていないとモチベーションにつながりづらい」との意見が出ると、柏木は「AKB48と全く一緒です」と仰天。 この声を上げた理由を「AKB48は年俸制で、頑張った対価は翌年に支払われるが、私は15年目ぐらいで『これって去年頑張ったぶんなんだ!』と気づいた。給与額を自分の活動への対価だと思っていなかったし、だからこそ売上も気にしていなかった」と明かし、「グループの人数が多いこともあって、私より年下のメンバーは給料の仕組みにまだ気付いていない子がいるかも。中には何を頑張ればいいのか分からなくなっている子もいるかもしれない」と話した。 また、番組では、現代社会を生き抜くために大事だとされる“メンタルの強さ”とは何なのか考えた。自身のYouTubeチャンネルで「自他ともに認めるメンタルつよつよ人間」と話していた柏木は、そのマインドになったきっかけについて、「3つ要因があると思っていて、1つは親がすごく褒めてくれること。今でも出演番組の感想をめちゃくちゃ送ってくれるんです。もう1つは『よそはよそ、うちはうち』と言われて育ったこと。 『友達のあの子はこれができても、うちはできるわけじゃないからね』と言われ続けてきたので、他人と比べないスタンスになったのかも。そして、親はいつも私の意見を聞いてくれて、『あなたが考えて決めたなら』と選択肢を作り続けてくれたことにもあると思う」と自己分析。 また、「メンタル強い人は、『他人のことはどうでもいい』と思っているわけではないと伝えたい」と主張し、その理由を「私は自分の中の正義を大切にしていて、悪いことを言われたり、大事な人が傷つけられたりして許せない時だけ、言い返している。それを見て『メンタルが強いから攻撃性も強い』とは思われたくないです」と語り、自身の“メンタル論”を伝えた。 さらに、メンタルの弱さに悩むゲストに対し、柏木は「急に強くすることは相当難しいので、今よりも悪い方向にいかないことを目指して欲しい」と寄り添い、「自分ができないことをできている人に対して、『この人が正解』と落ち込むのではなく、『自分は向いていないだけ』『あの人と自分は違う』と考える。自分ができることを見つけて、それを褒めてあげるのはどうでしょう?」とアドバイスを送った。
ENTAME next編集部